2018年から連載が始まったゆうきまさみの本格室町大河もはや第8集。

第7集まで主人公・伊勢新九郎盛時を表紙に据えていましたが、

遂に新九郎の人生に大きな影響を与えた一人、今川上総介義忠が表紙を飾りました。

 

 

表紙に違わず義忠が遠江へ出陣し大暴れ。

この第8集に関しては『新五郎、奔る!』でもいいのではないかと思われる程義忠の従弟である小鹿今川新五郎範満が室町殿の意向に反する動きをする義忠をけん制し奔走する姿が描かれています。

 

足利将軍家も9代義尚に代替わりし、急逝した父・勝元に代り聡明丸が細川京兆家の当主となるなど、1話冒頭の明応2年の主役となる人物が政界に現われ始め、時代の節目が訪れてきました。

 

新九郎の後半生を決定づける存在となる甥・今川龍王丸(後の氏親)が生まれ、史実ではどうあれ新九郎がいよいよ東国へ足を踏み入れていきます。

後に討ち入ることになる伊豆を訪れたものの、まだまだ物見遊山なところで、その後の展開を考えるとドラゴンボール風に言えば「オラわくわくしてきたぞ」というところでしょうか。

 

この駿河編が進呈していけば新九郎自ら一軍を率いて戦う姿も描かれるのでしょうが、事の進展を丁寧に描写する作風を考えるとそこまでたどり着くまでにあと何年かかるのか。

まして第1話冒頭の明応2年まで連載は続けられるのかという不安が無いわけではありません。

いずれにせよ、末永い連載を期待していることだけはこの場で申し上げておきます。