第一大教典『悪魔が来たりてヘヴィメタル』のレビューで当時の編集長・酒井康が
0点を付けたことで知られるHR/HM専門誌『BURRN! 』と聖飢魔Ⅱの
歴史的な和解がビデオミサツアー『特別給付悪魔』広島公演にて行われました。
その場に居合わせた信者からの歓迎の拍手を受け、ついに地球デビュー35年を超えて
聖飢魔ⅡがBURRN!の表紙を飾る時が来たのでした。
今回の和解は、広瀬編集長のコラムを読む限りでは
酒井前編集長が雑誌に関わらなくなったことと、デーモン閣下の取材により
聖飢魔Ⅱ側とのコネクションが形成されたことにより成し遂げられたようです。
考えてみれば、近年の同誌ではLOUDNESSやANTHMばかりでなく
B'zが表紙になるほど柔軟になってきた印象があります。
上記のような事情が影響していたのでしょう。
音楽雑誌の存続が年々厳しくなっており、売り上げや広告を得るために
なりふり構わなくなっているだけと取れなくもありませんが、
今回に関しては広瀬編集長の英断に感謝したいと思います。
現在は参加していないエース清水長官を含む全構成員のインタビューが掲載され、
D.H.C.のインタビューまで載っているという悪魔にジャックされたとしか思えないほど
濃厚な中身となっています。
インタビューを読んでいると、当時の構成員(ジェイル代官以外の全構成員とも)
にとって転機になった大教典に"THE OUTER MISSION"を挙げていたがことが印象的でした。
ヒットメーカーであった土橋安騎夫をプロデューサーに迎えたことで、
ダミアン浜田陛下の作り上げた世界観に囚われないで
自由な楽曲作りができるようになった事が大きかったのでしょう。
D.H.C.のインタビューはダミアン浜田陛下とさくら”シエル”伊舎堂が答えていますが、
3ページにわたり掲載されている写真は全て陛下という点に圧倒的なダミアン感を感じました。
他にはアレキシ・ライホの追悼特集やブルース・ロック特集、
2020年末にドバイで配信ライヴを行ったキッスのレビューが目を引きました。
表紙~目次間の広告やディスクレビューが減っている点を見ると、
コロナ禍の影響が音楽業界にもたらした影響の深刻さを感じる次第です。