今年2020年を振り返ると、なんといっても新型コロナウイルスの流行抜きに語ることはできません。

志村けんをはじめ多くの人々を死に追いやり、世界中の生活様式が一変してしまうほどの影響力をもった存在として、歴史に名を刻むことは間違いないでしょう。

 

コロナの影響で人の動きが大幅に制限され、クラスターが発生したこともあり

ライヴハウスの中には閉鎖を余儀なくされるレベルの深刻な経営への影響が発生しました。

 

それはミュージシャンとて同じことで、ライヴツアーは軒並み中止となり、

ネット配信を始めるなど、コロナが収束するまでは生き残りをかけた活動を

続けていくことになるでしょう。

 

コロナの影響ではありませんが、

エドワード・ヴァン・ヘイレンやピーター・グリーンといった大物ギタリストの死もありました。

陰陽座もコロナとは無関係な理由で活動不可能な状況になりました。

 

これだけ厳しい状況が続くといいことのない一年だったような感じがしてきますが、

地球デビュー35周年を迎えた聖飢魔Ⅱは何とかツアーをしようとして

ヴィデオ&トーク黒ミサツアー『特別給付悪魔』を決行しました。

それを実行に移した閣下の英断は、この厳しい状況でももがき続けることの重要性を

教えてくれたのです。

 

今年最も意外だった出来事は、その聖飢魔Ⅱの創始者にしてサタン45世であらせられる

ダミアン浜田陛下が「史上最大のデウスの妨害」がうごめくこの地上に再臨なさり、

かつ陛下の理想実現のためのバンドD.H.C.を率いてメジャーデビューなされたことです。

 

アンセムが20年ぶりにグラハム・ボネットと組んでレコーディングをしたり、

人間椅子も『無限の住人』がやっと再販され、しかも新曲も含めてという形であることに

喜びを覚えずにはいられませんでした。

 

今もなお希望が見えない状況が続いていますが、これを乗り切った先に

希望が見える日が来ることを切に望みます。