2016年、ドイツでモンスターズ・オブ・ロックでリッチー・ブラックモア御大が
遂にハードロックに戻ってきました。
相棒となるシンガーはロニー・ロメロ。
ディープ・パープルやグラハム、ジョー時代のレインボーの曲も
そつなく歌っているのですが、彼の真骨頂は何といっても
ロニー・ジェイムズ・ディオ時代の曲を歌っている時です。
音源だけを聴いていると、ディオが蘇ったと錯覚させられるほど似ています。
選曲はDPとレインボーを混ぜた御大のベストヒットのような構成です。
"STARGAZER"もプレイされていることは評価できます。
一方で、御大のギタープレイに往年の鬼気迫る勢いがありません。
一言でいえば「ゆるい」に尽きます。一曲目の"HIGHWAY STAR"からゆるゆるです。
長い間ハードロックから離れていた、穏やかな表情でギターを弾く70過ぎの御大に
スリリングなギタープレイを求める方が間違っているのでしょうか?
とにかく、これではロック魂が伝わりません。
ロメロ以外はコーラスのキャンディスを含めてブラックモアズ・ナイトな人選なのも
少々気になるところです。
イングヴェイで知られるイエンス・ヨハンソンも
ブラックモアズ・ナイトの2ndアルバムに参加していたという縁があるようですし。
御大の嗜好はベース職人とドラム職人がいればいいようですので、
それも致し方なしというところでしょうが。
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