"EVERLASTING MUNETAKA HIGUCHI 2012 5th MEMORIAL"

伝説となったドラマー・樋口宗孝の５周忌に行われた追悼ライヴを収録した映像作品です。

 

この年はひぐっつぁんが参加したバンドのみが出演しています。

トップバッターはLOUDNESSのオリジナルメンバー２人（二井原実・樋口宗孝）、EARTHSHAKERのオリジナルメンバー２人（二井原実・石原慎一郎）、

そして元ブリザードの寺沢功一を迎えた'90年代日本のスーパーバンド・SLY。

 

元々シャラこと石原慎一郎のソロプロジェクトとして始まったバンドですが、

作曲にもひぐっつぁんの意向が反映されているとのこと。

 

スライが過去の記事（その１、その２）でも触れている通り

きわめて第三期ラウドネス的な音楽性を志向しているのは、

『雷神』でタッカンが語っているようにひぐっつぁんが進みたかった音楽が

あの方向だったからだということがよく判ります。

 

ドラマーは過去の映像の樋口宗孝。

使用映像の都合で全曲１ｓｔアルバムの収録曲となっているものの、

DVDで再版されていない（そもそもスライはアルバムも含めて

現在は廃盤と思われます）バンドのパフォーマンスを楽しめる

貴重なステージを収録しています。

 

２番手は樋口宗孝を語る際に欠かすことのできぬデビューバンド・LAZYです。

若いベーシスト・ドラマーを迎えてのステージですが、

最後にデビュー時のメンバーだけでファニーが歌う

"LONELY STAR"をプレイしています。

（二人の映像は恐らく『宇宙船地球号Ⅱ』ツアーのもの）

 

トリを飾るのは言うまでもなくLOUDNESS。

本編は全て鈴木”あんぱん”政行が叩き、アンコールは他の２バンド同様

過去の映像のひぐっつぁんが叩いています。

 

ラウドネスもレイジーも素晴らしいライヴなのですが、

やはり２度と機会がないかもしれないスライのライヴを収録していることが

一番の購入動機です。

その意味で「全SLYファンが購入すべき」と言っても過言ではない映像です。