今回はRainbow。(もちろんリッチー・ブラックモアのバンド)
今朝の「題名のない音楽会」で、
「ヨーロッパで第九はほとんど演奏されない」という話があった。
それを聞きこのアルバムをとっさに思い出した。
このアルバムの表題曲がその第九を引用した曲だからだ。

モンスター・オブ・ロックを最後にコージーが、
ニューアルバム制作中にグラハムがバンドを去り
ニュージャージー出身のジョー・リン・ターナーをヴォーカルに、
ファンの間ではレインボー史上最低と評価をされるボビー・ロンディネリ
(ドン・エイリーも「RAINBOWでの彼は、まとまりに欠けていた」と手厳しい評価をしている)をドラムに迎えて本作(邦題がシングル曲の『アイ・サレンダー』になっているが、明らかにジャケットに合っていない)は制作された。

それまでのハードロック色は一気になりを潜め、
全米での商業的な成功を念頭に置いたポップな楽曲が大半を占めるようになった。
これはこれで悪くないのだが、絶対様式美じゃない。

このアルバムでジョーという素晴らしいヴォーカリストが表舞台に出た事に
一番意味があったのではないだろうか。