なにが どう 作用したのかは
わからない
ただ 単純に
今朝まで雨が降っていたからなのかもしれない
でも ふと前を見たとき
上を見上げたとき
びっくりしたのだ
こんなにも 世界はきれいだったのか と
少女漫画なんかで
よく目にする
ありきたりな
ありふれた
世界に色がついた
なんて
現実に あるものか なんて
思っていたんだけどなあ
ずっと 留まって
淀んでいたものたちが
ふと押し流されて
その人が傷つかないように
自分を大切にしたくなった
すり減っていった自尊心と
増えていく諦めを
ヒョイっと乗り越えてきたくせに
握ってきた手はすこし震えていて
自分まで 柄にもなく
戸惑うくらいに
白くなれた
ああ どうしようか
掴めるのは0か1