膵臓の役割は大きく分けて二つある。
一つは外分泌としてアルカリ性の強力な消化液を分泌して肉など脂肪やタンパク質、また炭水化物を消化する役割。
もう一つは内分泌としてインスリンやグルカゴンを分泌し血流内の血糖値をコントロールする役割がある。
血糖値とは、文字通り血液の中のブドウ糖の量を示す値で、食事をして糖質を食べると体内でブドウ糖に消化されそれが血液内に吸収される。この血中のブドウ糖が高いと血管を攻撃されることになり、長い間に特に毛細血管からやられてしまうようだ。いわゆる糖尿病というやつである。その結果、眼球の血管がやられて失明、脚先の血管がやられて壊疽 切断、腎臓の血管がやられて腎不全で人工透析など重大な合併症の発症を余儀なくされることになってしまう。これら糖尿病になると高血糖を防ぐためにインスリンを注射することになるが、逆にグルカゴンという内分泌ホルモンが膵臓から分泌されないことから低血糖になることがある。筆者もなったが、ひどくなると頭がボォーっとして身体が動かなくなりしんどく冷や汗が出てくる。最悪は意識がなくなりそのまま永眠となることもあるらしい。今では高血糖よりも低血糖の方が怖いとされているようだ。
このように膵臓は消化酵素と、血糖値コントロールホルモンを分泌する重要な役割を担っているのである。