臨床検査技師、車の整備士、農機具整備、作業療法士資格取得、精神科病院勤務など多様な職歴を持たれている先生からお話お伺いしました
作業療法士を目指したきっかけ
臨床検査技師時代にリハビリスタッフに憧れ、余裕ができたタイミングで自費で学校に通い資格取得。
グループホーム運営に携わる経緯
精神科病院勤務時にスタッフ不足からグループホーム管理者を任され、運営に携わる中で福祉の面白さに気づき、独立を志す。
福祉の面白さ・やりがい
病院よりも利用者の自立度が高く、親しみを感じられる点、周りとの連携がしっかりしている点、そしてチームで支える実感がある点に面白さを感じている。特に精神科では人との関わり次第で精神症状が良くなったり悪くなったりするのを見ていくことにやりがいを感じている。
独立の理由と価値観
雇われていると雇用主の意図や経営的な事情が優先され、自分の考えと合わないことも多かった。利用者ファーストを実現し、自分たちの思いを形にするため、採算も納得できる形で利用者さんを第一に考えたいという思いから独立を決意した。
共同経営者との出会いと価値観の一致
前職で江上さんと出会い、ものの考え方や価値観が似ていたため一緒に独立。肩書きがなくなるリスクも2つ返事で承諾してくれた心強いパートナーである。
医療経験者による運営の強み
精神科病院勤務経験者でスタッフを揃えており、精神疾患の特徴を理解した対応ができる点が強み。他のグループホームでは経験のないスタッフを雇うことで、かえって利用者の精神症状が悪化するケースも多いと指摘している。
現場の課題と他施設との差
人手不足で経験のない人を雇うと精神症状が悪化する事例を多く見てきた。薬だけでは対応できず、人との関わりが重要であると強調。日本の医療は薬優先と言われるが、海外では人との関わりが優先される傾向があると考えている。
会社設立と運営開始時期
2023年11月に会社を設立し、2024年1月から運営を開始。久留米市での人脈がなかったが、挨拶回りや口コミで徐々に利用者が増え、現在は満室となっている。
支援のスタンスと自立支援の難しさ
相手の目線に立って寄り添う支援を重視しつつも、何でもやってあげると利用者の能力をスポイルするため、自立を促すバランスが難しいと認識。これは福祉・医療業界における課題でもあると考えている。
スタッフ間の意見調整
意見の食い違いはあるが、十分に話し合いすり合わせて同じ方向を目指すことを重視。これを前向きな議論と捉えている。
平等な支援の重要性
利用者に対して差別なく平等に接することを重視。昔から差別意識はなく、全員を同じように見る姿勢を持っていることが、この仕事の天職であるかもしれないと語っている。
お二方のお話を聴かせてもらい
いくらAIが進んでもやっぱり最後は人だなぁと感じさせられました
ありがとうございました
