以前もお話ししましたが、Ovationもウクレレを作っています。基本的
にApplauseのブランドで販売されていますが、Ovationブランドの試
作品が何本か存在します。これらは最近手に入れたものですが、10年
以上前に作られたもので、輸入業者の倉庫に眠っていたそうです。左が
ソプラノでもう1本がソプラノのボディにテナーのネックを付けたもの
です。特にテナーネックの方は極めて珍しく、多分これ1本しか存在し
ないと思います。作りは製品のApplauseとは別物で、とても丁寧に作
られています。音もグラスファイバーのボディとしては結構しっかり
しています。なぜ製品化されなかったのかは諸説ありますが、ウクレ
レの歴史の中では貴重なものなのかも知れません。

true-Ovation
30年以上前ジェームス・テイラーが弾くGibsonのJ-50が憧れのギター
でした。しかし高校生の私には高嶺の花でありましたし、第一70年代
に入って60年代までのなで肩のJ-50はどこを探しても見ることも出来
なかったのです。そんな中旧友である及川恒平さんから「古いGibson
を探してくれないかな」という電話が入ります。早速旧知のカワセ楽器
にお願いしたところ、数日後連絡がありふたりで見に行くことになりま
した。その時のギターがこのLG-1です。1952年頃の製造ですが、ペグ
が60年代に交換されているだけで、他は殆どオリジナルです。LG-1は
比較的廉価版のギターなのでブレイシングがラダーだったり、サイドが
合板だったりして、どちらかと言うとストロークをバシャバシャ弾くギ
ターなのですが、このギターはアルペジオやソロを弾くのに適した音が
出ます。50年以上も経過して木が乾いて繊細な音が出る様になったので
しょうか。以前も書いた様に私は鉄弦のギターを弾くことがありません
。いつまでも仕舞っておくのは本意ではないので、弾いてくれる人を探
していたところ、若いミュージシャンに適任者がいて、つい最近その彼
に手渡しました。活躍してくれることを祈ります。

true-Gibson2
私はウクレレが好きでいろいろなウクレレを所有していますが、なぜか
王道であるMartinとKamakaが1本もありません。以前はMartinのバリ
トンとKamakaのコンサートがあったのですが、短期間所有して手放し
てしまいました。Martinはかつてギターを何本か所有していて特に60
年代までのものは素晴らしいものがありました。でもウクレレは繊細
過ぎるんですね。そこでバリトンならと思い購入したのですが、なん
かしっくり来ませんでした。反対にKamakaは私にとって大雑把過ぎた
のです。音もこれがオリジナルのウクレレなんだと思うと仕方ないの
ですが、どうも納得がいかないのです。カスタムものが手に入るなら
別なのかも知れませんけどね。私のウクレレ購入の基準はハワイ製で
コアボディが基本です。たしかにメインランド製にもいいものがある
のですが、やっぱりウクレレはハワイですよね。最近では日本製にも
目を見張るものがあります。例えば日本人のビルダーがハワイで作る
というのはどうでしょう。良いウクレレが作れる様な気がするんです
けどね。

true-MartinとKamaka
日本が誇るウクレレビルダーのShimoさんの作品です。今製作をお願い
すると2~3年待ちだそうです。実はあまり期待しないでオーダーしたの
ですが、出来上がってみて改めて凄さを感じました。コアのスタンダー
ドで出来るだけシンプルにというオーダーだったのですが、正にオーダ
ー通りで、塗装も水性の極薄で音にも反映されています。ハワイの個人
ビルダーの作品はとても豪華になっていてウクレレ本来のシンプルさが
稀薄になっている様な気がします。その点Shimoさんは未だにオーダー
通りのものを作ってくれるので嬉しい限りです。確かにアバロンのパー
フリングは綺麗ですし、雰囲気もあるのですが、ギターと違って音には
あまり反映されません。ウクレレはシンプルな方が響きがいいというの
が私の持論です。

true-Shimo
長老Bill Tapiaの使用で有名なLymanaですが、めったに見ることはあり
ません。ワイキキの近くの工房で日系のLyaman Ashikawaさんが年に
10本程度を作っていますが、本職が別にあるらしく、これが限界の様
です。このウクレレはコンサートですが、最近はテナー以外は作らな
いみたいですね。ハワイのミュージシャンは女性でもテナーを使って
いますからね。Kawikaさんと親しいらしく0フレットを採用したりと
いろいろ影響を受けている様です。オーソドックスな12フレットジョ
イントでその分音もトラディショナルなウクレレの音がします。今は
比較的高価なものだけを作っている様ですが、このウクレレはシンプ
ルでリーズナブルなモデルです。

true-Lymana
USAのFenderがスティールギターを作らなくなってFender/Japanが
UASのパーツを使って作ったのがDLX-8です。スティールギターは使
う人が少ないマイナーな楽器ですが、ハワイアンには欠かせません。
特に8弦はハワイアン専用の様なもので、他の音楽で使う事は稀です。
私は6弦のラップスティールは何とか弾けるのですが、例の沖縄ハワ
イアンのために8弦を猛練習中です。やはりハワイアンには8弦の方が
似合います。この楽器は恩人の形見で私の宝物のひとつです。

true-Fender
神戸のロッコーマンという楽器屋さんのブランドで、主に辻渡さんとい
うビルダーがギターを製作しているのですが、ウクレレも中々のもので
す。基本的にはMartinを手本にしている様ですが、オリジナルの型も存
在します。このウクレレはボディにハカランダを使っていて、カタログ
に掲載されていないことから、試作品か限定品かと思われます。購入時
はサイドバックが合板とのことでしたが、どうも全て単板の様です。ハ
カランダはとても堅い木で、主にギターのサイドバックに使われるので
すが、ウクレレのボディに使うと粒立ちのしっかりした芯のある音がし
ます。どちらかというとコアに近いかも知れません。今となっては超希
少な木材なのですが、ギターの使い残しで作るのか時々見かけますね。
私は以前スプルーストップで、ハカランダサイドバックのウクレレを、
ギター製作家に依頼して作ったことがありましたが、どうもミニギター
の様な音で納得するウクレレになりませんでした。その点このウクレレ
は上品なウクレレの音がします。

true-Asturias
沖縄のミュージシャンとハワイアンバンドを作る計画があります。沖縄
はハワイと共通点が多くて、ハワイアン音楽がとてもマッチします。沖
縄でオケを作ってネットで東京に送ってもらい、ウクレレやスティール
ギターをダビングして、また沖縄に送って歌とコーラスを入れて、ミッ
クスして完成させるという ITを駆使したレコーディングを考えている
のです。今デモテープを作成しているのですが、沖縄側のレベルがとて
も高くて、ちょっと必死です。バンドというからにはライブ活動も行う
訳ですが、取り敢えずボーカルとギターのふたりに、ホテルのラウンジ
やライブレストランで活動していてもらって、夏場から私も合流して、
イベント等に参加する予定です。そうCDも発売します。ついでにDVD
も企画しています。沖縄だとこんなことも出来るのです。

true-沖縄ハワイアン
リゾネーターギターでお馴染みのNational製のウクレレです。1940年
代に会社が倒産するのですが、80年代のビンテージギターブームに乗
って復活します。ドブロギターのメンテナンスをしていた職人が復刻
したので、厳密にはレプリカなのですが、実に良く出来ています。30
年代にリゾネーターの楽器が大ブームになりギターやウクレレだけで
なくマンドリンやバンジョーも数多く作られた様です。これはUKE-S
という比較的リーズナブルなモデルですが、ボディのトップに彫金の
施された豪華な仕様のものもあります。弦は勿論ナイロンですが、専
用のものを使います。細いナイロンを編んだ様な感じの弦です。音は
金属的な独特のもので、普通のウクレレとは全く違いますが、味のあ
る面白い音です。

true-National
私は時々ベースを弾くことがあります。しかし普段ウクレレを弾いて
いる関係から、ずっと小さいベースを探していました。ZO-3をはじめ
とするアンプとスピーカー内蔵のものや、ウクレレ製作家の作ったウ
クレレベースと呼ばれているものも考えたのですが、やはり楽器とし
ての完成度に疑問があって手が出せませんでした。そうした中で偶然
見つけたのがRob Allenのベースです。Robさんはロスでフレットレス
のエレアコのベースだけを作っている製作家ですが、彼は他にあまり
例を見ない30インチのショートスケールのベースを作っていたのです。
大きさは丁度テレキャスターくらい。ボディが空洞なのでとても軽量
ですが、何とも言えない暖かい音が出ます。何にでも使えるベースで
はありませんが、私がやっている音楽ではほぼ万能に使えます。Rob
AllenのベースはRobさんがひとりで作っているので、製造数が少なく
てあまり見ることはありません。価格もそれなりに高価なんですが、
充分納得ゆく内容です。

true-RobAllen