大切なあなたへ
エッセイ・朗読:macoto
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大切なあなたへ
伝えたいことがあります
あなたは生きていていいんです
あなたが生きていることは
わたしにとって生きる希望です
別に前を向かなくてもいい
後ろを向いててもいい
下を向いててもいい
世の中は前ばかり向いてても
必ずしもうまくいく訳ではない
前ばかり向いてる人は危険です
たとえば自転車に乗ってみましょう
幼いころ自転車の練習をしたとき
怖いからって足元ばかり見たらダメ
前だけを見て漕ぐんだよと教わります
たしかにその方が
早く自転車に乗れるようになります
しかし自転車を運転するためには
前だけを見ているだけでは危険です
自転車を漕ぐだけなら
それで倒れずに乗れます
しかし街なかを走るためには
それだけでは事故を起こします
練習で何度も転ぶという経験は
自転車の危険性を体で学び
体験したからこそ解るものです
自転車に乗るということは
利便性と危険性が隣り合わせです
そのために正しい乗り方を覚えます
自転車に乗る前には点検をする
不具合があれば修理をする
自分に合ったサドルの高さにする
下を見てしっかりペダルを確認する
周りを見て安全を確認する
前を見てペダルを踏み込む
走り出したら周囲の音に注意する
たまに左右や後ろの状況を確認する
信号のある場所では速度を落とす
人の横を通り過ぎるときは気をつける
スピードが出過ぎたらブレーキをかける
自転車に乗るという行為だけでも
ただ前を向いているだけではなく
さまざまな注意を向けながら
わたしたちは自転車に乗ります
前向きにただがむしゃらに走ること
一見ポジティブで素晴らしいと思えます
それが功を奏することもあります
しかし生きるうえでわたしたちは
後ろを向いたり下を向いたり
横を向いたり上を向いたり
ときには立ち止まったりも必要です
後ろを向いたら
誰かがついてきていると気付いたり
下を向いたら
目の前の落とし穴を見つけたり
横を向いたら
となりで微笑む誰かが寄り添ってたり
上を向いたら
きれいな空が広がっていたり
立ち止まってみたら
いままで流れてしまっていた世界が
とても美しくて優しい景色だと
気付くこともできるかもしれません
もちろんあなたが望む景色では
ないときもあるでしょう
それは自然界でも同じことです
誰もが望んだ天気にはなりません
大切なのはその景色をどう感じるか
大切なのはその景色をどう考えるか
大切なのはその景色をどう捉えるか
大切なのはあなたの心の世界です
わたしはあなたが大切です
他の誰かがあなたに何を言おうとも
あなたを大切に想う誰かがいます
先入観なしで周りをみましょう
周りが偏見であなたを見ても
あなたは素直にまっすぐみましょう
だってあなたは
偏見でみられたくないでしょう?
それならあなたが偏見を持って
物事を決めてしまうのはどうでしょう?
あなたが嫌いな周りと同じに
なってしまえば
あなたはあなたが嫌いになります
わたしはあなたを好きになりたい
あなたがわたしを
好きになってくれるとうれしい
そしてあなたはあなたを
好きになってくれると信じます
わたしはわたしを愛して生きます
同じようにあなたを愛したい
大切なあなたへ
※2020年8月1日のエッセイより
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202008011230初稿 エッセイ
202008011800改稿
202201092202朗読動画配信
202201092230投稿
あとがき
新年あけまして
おめでとうございます🎍
ご挨拶が遅れ
またこちらでのご挨拶で
恐れ入りますが
本年も宜しく
お願い申し上げます🙇
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