ウェストランド蒸留所のウィスキーがユニークなのは、アメリカ合衆国初の
モルトウィスキーということだけではありません。ウィスキーの原料となる
麦芽に多くの品種を用いてブレンドしていることも、これまでの多くの蒸留
所がせいぜい数種類程度しか使ってこなかったことと比較して、非常に
際立った大きな特徴と言っていいでしょう。しかも、マットはそれを公開
するだけでなく、僕の手帳に書き込んでくれました。

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彼が言う、ウェストランドの「フラッグシップ」という、同社の代表的銘柄には
次の5種類が同時に使われています。「モナーク」「エクストラ・スペシャル」
「ブラウン」「ペール・チョコレート」「ワシントン・セレクト」

内訳は、ワシントン・セレクト 70%
エクストラ・スペシャル 12%
モナーク 10%
ペール・チョコレート 4%
ブラウン4%

それぞれの麦がどんな個性の持ち主なのかまで、聞いてみたいと思って
いたのですが、当日は会場がごった返しており、またマットはどこへ行って
も人気者だったため、なかなかまとまった時間が取れず、聞くことができ
ませんでした。

もちろん、ブレンダーとしては、この原料麦のブレンド構成による味わいに
ついても非常に興味深いところですので、次回マットに会うことがあったら
ぜひその秘密を聞きたいと思っています。

感謝!