これまたアーギルという名のバー向けにボトリングされたローズ
バンクです。

ですが、何が貴重かって、1983年に操業を停止した蒸留所の
14年物のウィスキーが、とあるバーの4周年記念で2003年に
ボトリングされたというストーリーです。

もし最終年の蒸留だとすれば、14年熟成させると1998年に
ボトリングされたことになります。しかしラベルには2003年に
ボトリングされた14年物とあります。辻褄がありません。なぜ?

その答えは、シェリーで14年という表記でしょう。その前は
何年熟成したか分かりませんが、1998年から14年のあいだ
シェリー樽で寝ていた原酒ということです。

それにしても、閉鎖されてもう手に入らない蒸留所の原酒を、途中で
別の樽にリフィルし、14年熟成させるというのは、どういう計画
なのでしょうか?私にはよく分かりませんが、スコットランドでは
もしかすると、このような意図がよく分からないものも含めて、
多種多様なモルト原酒が選びきれないほどあるのかもしれません。

ローズバンクをシェリー・フィニッシュする感性を、私は持ち合わ
せていませんが、そういうこともやってみなければ分からない
というのが実践主義の英国文化の一側面なのだろうと思います。

それにしても、バーの4周年でオリジナルボトルを作るなんて、
やることが派手ですね。

rosebank_sherry14yo.jpg

感謝!