ローズバンクに続いてローランドの一本。信濃屋さんの楽器シリー
ズです。

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ローランドの蒸溜所といえば数えるほどしかなく、アイラ島よりも
少なかったりするわけですが、これまでもっぱらローズバンクばか
りを追いかけ、オーヘントッシャンはアレなので、このリトルミルを
飲むのは、なんと初めて(だったか?2度目だったか?)でした。

このスコットランド最古と言われる蒸留所ですが、残念ながら1994
年に操業を休止しており、現在では蒸留設備も取り外されて、建物も
売却されたとのことですから、もう復活の見込みはないでしょう。

同じように希少なウィスキーということになりますが、ローランドで
ウィスキーが作られなくなりつつあるのは、何故なのでしょうか。

グラスゴーやエディンバラといった大都市に近く、流通も便利な土地
にも拘らず、日本でいう山崎と同じように順風満帆とならないのは、
そのメロウな特徴をして市場に通じず、市場でもてはやされるのは、
もっぱらピーティだったり、シェリーだったりするものだからなの
でしょうか。

だとしたら、それは重大な資産の損失であり、多様性というモルト
ウィスキーの胆力を失う大事件ということになります。

このリトルミルをみると、ローズバンク同様もはやオフィシャルは
幻となってきて、ごく限られたボトラーズのみご縁があれば、とい
うことになってきました。

限られたご縁に感謝しつつ、ありがたく味わうことにいたしました。

250本のうちの1本でアルコール度は55.1度でした。

感謝!