ローランドの至宝ローズバンク。惜しまれつつも道路計画策定の影響
により1993年に閉鎖。もう20年以上前になるのですね。
当時は、花と動物シリーズの人気が高騰し、その後ときどきロットが
本邦に入ってきて、心あるモルト・バーが割当分をストックする、と
いう状況が続きましたが、もうそろそろそういったこともなくなり、
ごくごく限られた入荷を争奪するような状況だそうです。ちなみに
現在では1本5万円になっているとか。
閉鎖した蒸溜所ですから、もともと残された在庫を手に入れる段階で
争奪戦が起こることは想像に難くないわけですけれども、折りから
の全世界的金融緩和によるグローバル・インフレ経済の環境では、
その価格にプレミアムがついているようです。
ローランドのモルト・ウィスキーは3回蒸溜が特徴ですが、一般的
なウィスキー蒸溜に比べて1回多い蒸溜回数によって、より高度に
洗練された風味と早期熟成の軽やかな華やかさとが魅力となって、
またバラの丘という魅力的な地名も相乗しているに違いありません
が、それはアイラやシェリー樽が脚光を浴びるモルト界にあって
月見草のような魅力を湛えていたと思います。
こういう一見地味なウィスキーですが、いわゆる通という御仁は
事情をよくご存知ですから、これからますます希少になるでしょう。
残りの人生で、あと何回飲めるかと思わずにはいられませんが、
諸行無常で飲めば消えてなくなるからこそ酒だとも言えるかも
しれません。
感謝しかありません。
により1993年に閉鎖。もう20年以上前になるのですね。

当時は、花と動物シリーズの人気が高騰し、その後ときどきロットが
本邦に入ってきて、心あるモルト・バーが割当分をストックする、と
いう状況が続きましたが、もうそろそろそういったこともなくなり、
ごくごく限られた入荷を争奪するような状況だそうです。ちなみに
現在では1本5万円になっているとか。
閉鎖した蒸溜所ですから、もともと残された在庫を手に入れる段階で
争奪戦が起こることは想像に難くないわけですけれども、折りから
の全世界的金融緩和によるグローバル・インフレ経済の環境では、
その価格にプレミアムがついているようです。
ローランドのモルト・ウィスキーは3回蒸溜が特徴ですが、一般的
なウィスキー蒸溜に比べて1回多い蒸溜回数によって、より高度に
洗練された風味と早期熟成の軽やかな華やかさとが魅力となって、
またバラの丘という魅力的な地名も相乗しているに違いありません
が、それはアイラやシェリー樽が脚光を浴びるモルト界にあって
月見草のような魅力を湛えていたと思います。
こういう一見地味なウィスキーですが、いわゆる通という御仁は
事情をよくご存知ですから、これからますます希少になるでしょう。
残りの人生で、あと何回飲めるかと思わずにはいられませんが、
諸行無常で飲めば消えてなくなるからこそ酒だとも言えるかも
しれません。
感謝しかありません。