かの有名なフランス映画。伝説といってもいいでしょう。
そのエマニエル夫人のオリジナルシリーズを3作観ました。


エマニエル夫人/シルヴィア・クリステル


続エマニエル夫人


さよならエマニエル夫人

この映画は、センセーショナルな性表現とシルヴィア・クリステルの
美しい肢体が話題を呼び、いわば時代の風を呼んだというのでしょう、
一説によると日本が一番売れたそうです。

思いがけずか狙ったかオリジナル作品が大ヒットし、次々と続編や
派生作を生むことになった一種の社会現象と呼んでもいいでしょう。

テレビで放送されるときなどは、当時通っていた塾からチャリンコで
ダッシュで帰ってきて、知らぬふりをしてテレビの前に座ったのを
思い出します(笑)

しかしながら、まあ所詮その程度の見方しかしていなかったわけで
すから、観た作品のなかにはカウントしていませんでした。

そうして積年の希望を叶えるべく三作一気に観たわけですけれども、
現在の感覚で観ると違和感が大きい、特段の感想を持てない作品で
大いに落胆したのでした。

それは、ひと言でいえば、映画の骨格である脚本のレベルが低いこ
とと、センセーショナルと評された性表現に注力のほとんどが注が
れており、それ以外はおそらく当時エキゾチックだったであろう、
アジアが舞台という程度だからです。

映像表現については、当時の典型的な絵が続きますので、要するに
性表現一本という作品ですが、それも例えは悪いかもしれません
けれども、現代のAVに比べればどうということはなく、イメージ
映像が90分間流れるようなものでしかありません。

そういう全てを受け止めたうえで感じることは、やはり映画という
文化は公開時の時代性を強く持っているため、その公開時点で観て
おくことが非常に大切ということです。

例えば、今年は春から「アナと雪の女王」が大ヒットを続け、劇場
公開中にDVD/BluRay作品が発売になってしまうという、異常事
態となっていますけれども、私個人的にはまったく興味がないと
はいえ、こういう現象を捕まえて消化するということの重要性を
横目でみれば、やはり目を通しておかないといけないのだと思う
ようになります。


アナと雪の女王 MovieNEX

こうして、また時代が変わり、新しい日常の風景が形成されて
いくのでしょうね。

感謝!