世界中に行くようになって、途中で思い立ったことなのですが、
知らず知らずのうちに世界遺産の地にいることがあります。

そこで、各地に出掛ける際には、時間の許す限り世界遺産を
訪問して見分を広げることにしています。

今回は沖縄に来ましたので、日本が誇る世界遺産のうちの
ひとつ、琉球王国のグスク及び関連遺産群の首里城を訪問しま
した。

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旧琉球王国では、城のことをグスクと呼んでいたのだそうで、
現在も那覇市の近郊にある豊見城市は「とみぐすくし」と読む
ことを初めて知りました。

世界遺産に登録されているのは、しかして代表的な首里城だけ
ではありませんが、琉球王国の王様がいた居城としての首里城
はやはり一見の価値があります。

現在は、いわゆる城跡一帯が首里城として公開されており、なか
でも平成に入って復元された正殿等が有料区域となっています。

正殿に入ると、たまたま案内ガイドさんが案内している最中で
したので、いつものパターンで合流させていただき、案内を聞
きながら見学をしました。

考えてみれば当然のことですが、現在世界遺産に登録されてい
るのは、復元された首里城正殿ではなく、いわゆる建築物でいう
ところの基礎である遺跡です。この遺跡が建物の外周分だけ
きちんと残っているのが世界遺産登録の決め手となったそう
です。

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そしてその遺跡を保護するため、復元にあたって正殿は70cm
底上げして建築されているとのことでした。

首里城正殿は、日本の寺社建築同様に釘をまったく使わずに
建築されており、そのため城郭の復元と同じように日本中から
宮大工を集め、模型を作ってから建築したそうです。

模型といえば、見学コースの最後のところに、正月の元旦午前
に行われる新春の宴を再現した模型があり、琉球王国の繁栄を
いまに伝えています。

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お陰さまで、これで今年も世界遺産めぐりができました。


感謝!