六本木ヒルズに出店されていた、ニッカウヰスキーの竹鶴ミュー
ジアムバーを訪問しました。期間限定ショップでした。

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全体の構成は、ニッカウヰスキーの創業者竹鶴政孝と会社の歴史、
イートインでキーモルトのノージングと、スペシャルメニューで
のテイスティングというもので、都心の真ん中で広報と体験を行
うには丁度良い構成だったと思います。

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前半のミュージアムコーナーには、竹鶴政孝がスコットランドに
単身留学し、日本人初のウィスキー蒸溜技術者として、日本に
ウィスキーももたらす先駆けとなったストーリーや、さまざまな
資料が展示され、なかでも白眉だったのは1962年に英国ヒュー
ム副首相をして“一人の青年が、万年筆とノートでウイスキー
製造技術の秘密を全部盗んでいった”と云わしめた、ウィスキー
蒸溜ノートが再現・復刻されていたことでしょう。

こう言っては失礼ですが、こんなものは門外秘以外のなにものでも
ない、出すところに出せば値千金の物種だと思われるものまでが
手に取って見られる形態で展示されており、私などは抱きついて
オイオイ泣きたいほどでした。

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それに比べると、ウィスキーの試飲コーナーは若干凡庸な印象だっ
たと思われますけれども、それでもキーモルトのノージングは、
一般にはなかなか機会のないことですし、このタイミングに限定
発売された竹鶴21年のポート・フィニッシュバージョンは、
同社のピュアモルト製品の中でも至高の一本といっていいだけの
ポテンシャルを持っており、期間限定ショップに華を添えていた
と思います。

個人的な収穫は別のところにあったのですが、それはまたの折りに。

感謝!