環七通り(正式名称は「東京都市計画道路幹線街路環状第7
号線」いわゆる東京都道318号線)は、大田区平和島を基点に、
練馬区、北区、足立区、葛飾区を経由し、江戸川区臨海町
に至る50km以上の幹線道路の、東急世田谷線を踏切で
交差して北方に向かった次の鉄道交差が小田急線です。

長らく、環七と小田急は切り通しに鉄橋を掛けて立体交差
していたのですが、約1年前に小田急の東北沢~世田谷代田
間が地下化したのに伴って、鉄橋の使用が終了しました。

小田急の地下化は、最深部の下北沢駅で台風豪雨時の冠水
から批判を浴びましたけれども、設計や仕様に問題があった
わけではなく、排水溝フィルターの詰まりだったとの初歩
的な運用上の問題でしたので、とくに問題はないのでは
ないかと思います。

ちょっと脱線しますが、これで問題な(といいますか、問題が
継続してしまった)のは、下北沢駅のホームが相変わらず狭い
ことです。旧ホームは狭いホームに狭い階段だったところ、
新しい地下駅は狭いホームに広い階段が設置されて、さらに
一層狭さを感じるようになってしまったことでしょう。

さて本論に戻って、鉄道の線路が切り替わって地上線が使われ
なくなった早々、旧線路は撤去されましたけれども、驚いた
のは幹線道路に掛かる鉄橋も早々に撤去されたことです。

小田急鉄橋0.jpg

小田急鉄橋1.jpg

地下化された3駅+前後2駅間では、東北沢までは1階構造
ですが、下北沢と世田谷代田は2階構造ですので、工事も
複雑だろうと思います。

膨大な数の車両や人が行き来するなかで、これだけ複雑で
大規模な工事を行うのは、非常に高度な設計、管理、施工
ノウハウだろうなと電車に乗りながら、また環七通りを通行
しながら、いつも感心しています。

感謝!