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10日の朝刊に掲載されたパネライの広告です。パネライは
高級腕時計ブランドで有名なのはご存知だと思います。

さて、この広告は何の広告でしょう?少し考えてみてください。

時計の広告?

違います。

「時計屋の広告」です。

なんだ同じじゃねえか!と思った方は、残念ですが会社を経営
できません。

その答えですが、この広告はパネライの店舗と製品である時計
で構成されています。大きく読めない単語が並んでいるのは、
イタリア語だからです。
イタリア語で「唯一スイス製の時計屋」とアピールしています。

が、これ日本人には分からないですよね?
しかも、日本語がどこにも書かれてない。

でも、日本の新聞朝刊に広告を出している。

なぜか?

これは、主たるターゲットをパネライの顧客にしたものだから
です。

一般的に、消費者は知らない店から買い物をするのは非常に
リスクを感じるので、激安価格のような特別な魅力がなければ
買いません。

パネライを知らない人は、とんでもない高価格の時計は
「よく分からないから」買いません。

でも、パネライを知って買って満足している人は、イタリア
語のアピールが分からなくても、満足をプレゼントしてくれる
パネライのアピールだから、分からないイタリア語の方が
反って魅力を感じてくれるという、理屈で説明できないことも
起こります。

パネライにとっては、ここで広告に掲載された時計が気に入って
くれたら、掲載モデルの売上が伸びるかもしれません。

商売では、新規客の獲得コストは既存顧客の再販に比べて5倍
かかるので、既存のお客さんにこの時計を買ってもらえれば、
新しいお客さんに買ってもらうのよりコストが5分の1で済む
計算となります。

もし同じことを新しいお客さんに買ってもらおうと企画すると、
この広告は6000万円なので、広告費が5倍の3億円に膨れ
上がってしまう計算となります。

だから、同じ広告費を使って宣伝するのであれば、もう既に
我が社をしっている顧客に向けて我が社の魅力をアピールする
クリエイティブを作るという企画をしてるのです。

もちろん、まだパネライを持っていないけど、興味を持って
いるとか、いつかは買いたいという人も同等の魅力を感じて
くれることが期待できます。

これが観念の操作です。

この例は、広告をテーマにしたものですが、来週のビジネス
LIVEではもっとレベルの高い部分でお話しようと思って
います。

それでは、よろしくお願いします。


少しだけ参加者をご紹介:ビジネスプロデューサー、MBA起業家、
敏腕編集者、営業のプロ、若手経営者、経営コンサルタント、
燃えている起業家、などなど
ビジネスLIVE開催日時

日時 2014年1月21日(火) 19:30~21:30

場所  CafeMiyama 渋谷東口駅前店
(JR・東急・井の頭線・地下鉄渋谷駅東口から南方面徒歩1分
東京都渋谷区渋谷3-19-1 オミビル地下1階)

地図 http://g.co/maps/6hzf5
※渋谷駅東口を南方向へ。歩道橋で国道246号線(玉川通り)を
越えて、明治通りをはさんだ渋谷警察署向かいにある山下書店
の地下1階です。

定員 15名

締め切り 会場予約の関係上、1月20日までにお申し込み
     ください。

参加費 3,000円(税込み)

お申込み ビジネスLIVE のサイトからお願いします。

それでは、よろしくお願いします。

感謝!