本日10月1日は「コーヒーの日」でございます。

見事にカフェイン中毒の私としましては、自分の原点ともいう
べきダイドーのショート缶がブレンドを旗印にリニューアルした
のが、なかなか嬉しい出来事でありました。


NEWダイドーブレンドコーヒー

しかし、コーヒーにミルクも砂糖も入れなくなって25年も経って
しまいますと、ちょっと別の喜ばしい出来事も欲しくなってくる
のも正直なところでございます。

そんな、すっかり詰まらなくなってしまった日常に、最近起こった
些細な変化といえば、焙煎度によって熟成のピークが変動するのを
発見したことでございました。

一般にコーヒーの味の特徴は原産地によって区分されることが
多く(例、コロンビア、ブラジル等)、一般に人々のお好みは
テロワールの違いがお好みということになると思います。

しかし、今日のコロンビアは酸味が強いとか、苦いとか、コクが
あるとかないとか、抽出法や湯の温度によっても違いがあるのは、
経験的にご存知ではないでしょうか。

さて、今日のコーヒーの日に記念して、さらに一歩か二歩程度先に
進みたいなと思いますのは、マニアの人がお好きな焙煎のお話で
ございます。

コーヒーの焙煎は、どの程度焼くかによってシナモンからイタリ
アンまで、色でいうと黄土色から殆ど真っ黒まで、色々ござい
まして、もちろん味は異なります。

焙煎する火からコーヒー豆を降ろすと、冷風で冷却します。この
目的は焙煎の進行を止めること、ということになっておりますが、
実際には焙煎は進まずとも熟成は進みます。

具体的には、顕著な化学反応は停止するのですが、ガスは出続ける
ということになりますでしょうか。だからこそ、真空パックで
売られているコーヒー豆の袋には、空気弁のような穴が開いて
います。

さて、その熟成についてですけれども、焙煎後2~3日でピークを
迎えるというのが通説で、私の体験からも確認済みだと安心して
いたところ、先日ダブル焙煎の豆を飲んでみましたら、通説よりも
ズレてピークを迎えることがありました。

これは、繰り返し試したわけではありませんので、今のところ
再現による確認をした出来事ではありません。しかし、これ
までとは、まったく違う現象ですので、特異なこととして記録
するのも不適切な出来事ではないかと考えております。

テストはこれから十二分に行えますので、それはそれで新たな
フロンティアが広がったテーマとして興味深いところですが、
とすると、冒頭で申し上げた豆の生産地によるテロワールの
違いと、焙煎および熟成のピークによる味の違いとを、最適な
バランスで組み合わせることができれば、過去の実績や評価を
遥かに越えた新しい美味しさを作り出すことができる。

という仮説が成立します。

それが、ダイドーさんが伝えたいことではないのだろうか、と
思料しオリジンをリスペクトするコーヒーの日でございました。

感謝!