ということで、昨日に引き続き1日ぶりの「あぶない刑事」です。
もっとあぶない刑事
じつは先週末、久しぶりに「もっともあぶない刑事」を見ましたが、
やはり最高傑作だと意を強くするとともに、ひとつ気づいたことが
ありました。
それは、作品全体を貫く「リズム」です。
あぶない刑事には、ジャズのリズムが一貫して流れていることに
気づきました。ストーリー、各役者さんの演技、コマ割、音楽、
進行等、すべてについてです。
もっともあぶない刑事が最高傑作だというのは、バブル景気時の
派手な作りだからという理由ではなくて、作品の底辺に大人の余
裕ともいえる間があって、その間を上手に保ちつつもストーリーが
展開していく品の良さが上質な全体感に繋がっているのです。
ですから、この作品の後で何度か復活したあぶない刑事の劇場作が
往年のTVドラマを真似たカットや演技や音楽を盛り込んでも、
この作品特有の雰囲気を遂に出せなかったのは、このリズム感の
欠落に原因があると思います。
インターネットが普及し、メディアミックスが当たり前になって、
映画制作も広告宣伝サイドの意見が大きく影響するようになって
久しいですが、メディアを通じて吸い上げた消費者の意見という
のは、所詮素人の無責任なフィーリングであって、原作者サイド
と同等の情熱からもたらされるような貴重な意見というのは、
アンケートの設問からはみ出たところにあるものです。
マーケティングサイドが「面白い作品」を求めるからという理由
で、短いカット割や、すべるかどうか際どいようなギャグを言わ
せたり、すっかり手垢のついたようなお約束の演技を歌舞伎よろ
しくやらせたりしても、それは本質的な意味で「お客さんが求め
る大切なお約束」とは限らないのです。
それよりも何よりも、多くの方があちらこちらで発表している
あぶない刑事特有の”大人の世界”というものを、それが似合う
場所で、思いっきり派手に、大の大人が楽しんでやる。そういう
映像の奥行きに、銀幕のこちら側の人間も自分自身を投影する
から、映画とは面白いのではないかと思います。
やはり、新作は村川透監督でお願いしたいですね。
もっともあぶない刑事
感謝!

もっとあぶない刑事
じつは先週末、久しぶりに「もっともあぶない刑事」を見ましたが、
やはり最高傑作だと意を強くするとともに、ひとつ気づいたことが
ありました。
それは、作品全体を貫く「リズム」です。
あぶない刑事には、ジャズのリズムが一貫して流れていることに
気づきました。ストーリー、各役者さんの演技、コマ割、音楽、
進行等、すべてについてです。
もっともあぶない刑事が最高傑作だというのは、バブル景気時の
派手な作りだからという理由ではなくて、作品の底辺に大人の余
裕ともいえる間があって、その間を上手に保ちつつもストーリーが
展開していく品の良さが上質な全体感に繋がっているのです。
ですから、この作品の後で何度か復活したあぶない刑事の劇場作が
往年のTVドラマを真似たカットや演技や音楽を盛り込んでも、
この作品特有の雰囲気を遂に出せなかったのは、このリズム感の
欠落に原因があると思います。
インターネットが普及し、メディアミックスが当たり前になって、
映画制作も広告宣伝サイドの意見が大きく影響するようになって
久しいですが、メディアを通じて吸い上げた消費者の意見という
のは、所詮素人の無責任なフィーリングであって、原作者サイド
と同等の情熱からもたらされるような貴重な意見というのは、
アンケートの設問からはみ出たところにあるものです。
マーケティングサイドが「面白い作品」を求めるからという理由
で、短いカット割や、すべるかどうか際どいようなギャグを言わ
せたり、すっかり手垢のついたようなお約束の演技を歌舞伎よろ
しくやらせたりしても、それは本質的な意味で「お客さんが求め
る大切なお約束」とは限らないのです。
それよりも何よりも、多くの方があちらこちらで発表している
あぶない刑事特有の”大人の世界”というものを、それが似合う
場所で、思いっきり派手に、大の大人が楽しんでやる。そういう
映像の奥行きに、銀幕のこちら側の人間も自分自身を投影する
から、映画とは面白いのではないかと思います。
やはり、新作は村川透監督でお願いしたいですね。

もっともあぶない刑事
感謝!