かれこれ10年近く使っている、海外渡航時の相棒であるスーツ
ケースが壊れてしまいました。キャスターです。

じつは、むかし購入してすぐのイタリア行きの際にも同様に壊し
てしまったことがありまして、購入後1ヶ月も経っていなかった
ので無償修理をお願いできたのですが、今回はさすがに無理です。

相棒と呼ぶのは、かつて世界一周で赤道直下から北極圏近くまで
一緒にうろちょろしたということと、スーツケースに貼ってある
ステッカー類から海外で人と知り合うきっかけになってくれたり
したからでもあります。

その相棒を選んだ理由は、ポリカーボネート製で軽いという触れ
込みだったというのが一番の理由ですが、その次にキャスターが
静かだという触れ込みもあったと思います。が、しかしそのキャ
スターの静けさは耐久性とのトレードオフで成り立っていたもの
だったのです。

ミラノから夜行列車でパリにやって来て、貨客両用のパリ・ベル
シィ駅から乗り換えのため近くのパリ・リヨン駅に歩いて移動す
る途中、横断歩道の信号の変わりばなで無理に引きずって一点に
荷重がかかってしまったのが破損の原因だろうと思います。ある
場所から突然動かなくなってしまいました(泣)。

なんとか日本に帰ってきて、スーツケースのキャスター修理を検
索してみたら、多くの方が同様のトラブルに遭われているようで、
スーツケースの修理原因の第1位がキャスター故障だそうです。

さらに調べてみると、ちょっとした技量があれば自分でも直せる
らしいことが分かって、DIY魂が刺激されてしまいました(笑)。

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▲壊れてしまったスーツケースのキャスター。車輪が完全に外れて
しまっている。

キャスターは要交換です。キャスターは外から外れないので、内側
から攻めることになります。

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▲スーツケース内張りを剥がすと、キャスター取付部が見えてくる。

キャスターの取付部は、基盤にキャスターを取付けて上から保護
スポンジが貼ってあるので、保護スポンジを剥がしていきます。

保護スポンジは他に入手が難しいので再利用しますから、このとき
丁寧に剥がすことがポイント。

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▲保護材をすべて剥がしてキャスターが顔を出したところ。

壊れたキャスターはリベット止め方式で取り付けられていました
ので、ドリルでもんで取り外します。今回は4輪とも総取っ替え
するので、同じ作業を4箇所で行いました。

新しいキャスターは、マイ・ディズニーランドで仕入れてきた信
頼性抜群メイド・イン・ジャパンの汎用(工業用?)のもの。キャ
スター1ケ当たりの耐荷重は800kgですから、これで壊れる
ようなときはスーツケース本体もダメになってしまうときでしょ
う。これで仕様決定も万全です。

古いキャスターをすべて取り外し、新しいキャスターを取り付け
て全て反対に作業をしていき、きれいに内張りを貼れば完成。

一応、最後の最後にスーツケースを引いてテストをしてみて、ばっ
ちり万全に復活いたしました!

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さあて、次はどこに行こうかな?


感謝!