先週末の日曜日は、F1世界選手権第2戦のマレーシア・グラン
プリでした。

ここ数年というもの、毎年恒例の当初の予定では、第1戦のオー
ストラリアが準公道で開催されるグランプリでアスファルトの性
質がサーキットと異なるため、パーマネントコースで行われる最
初のレースとして、各チームの新車ポテンシャルを測るという意
味で重要なレースです。

がしかし、今年のレースはスタート時から雨模様で、途中雨量が
増して赤旗中断あり、その後も完全に乾くことなく最後まで走る
というウェットレースでした。

そのため、新車の性能が著しく劣るスクデリーア・フェラーリの
優勝や、中位のクルマで表彰台に上ったセルジオ・ペレス選手が
話題を掻っ攫って、3週後の上海グランプリに向けて盛り上がっ
てきているところです。

そんななか、印象的な強さを見せたのはウィリアムズ・ルノーに
乗るブルーノ・セナ選手。あのアイルトン・セナ選手の甥っ子で、
6位入賞です。奇しくもアイルトンの最終チームはウィリアムズ・
ルノーでした。

アイルトン・セナ選手といえば、少々強引ともいえる強い走りが
印象的なチャンピオンドライバーでしたが、とくに強い印象が一
層強くなるのが雨の中で、周囲のクルマがコントロールも大変な
印象で走っているなか、一人オン・ザ・レール状態で「乗ってる」
走りを見せたのが思い出されます。

今回のブルーノ・セナ選手も、かつてのアイルトン・セナ選手を
髣髴とさせる雨中の力強い走りで見事入賞し、セルジオ・ペレス
選手ほどではなかったかもしれませんが、サーキット上で堂々と
した振る舞いを見せてくれました。

ブルーノ・セナ選手がウェットコンディションを得意にしている
のは、昨年スパで見たベルギーグランプリの土曜日で目の当たり
にしており、もし今年もロータス・ルノーのクルマに乗っていた
ら、もしやひょっとしたらと思わずにはいられません。こちらも
奇しくも黒いカラーリングのロータス・ルノーです。

事実は小説より奇なり。

そんな日を楽しみにしていようと思います。

感謝!