東日本大震災から1年が経とうとしています。
今週に入って報道各社の特集が見られるようになりました。
もう1年かという長さを感じる思いと、振り返ると昨日のよ
うに思い出す短さを感じる思いが交錯します。
被災した現地はまだまだこれから復興という段階ですし、地
震や津波に併せて原発と放射能という、より大きな問題も横
たわっています。
これから復興していこうという現時点で、それぞれの人がそ
れぞれの立場で最善を尽くされているのが見えてきています。
そんななかで、私のようなものがメルマガを書いていいのか
ということも考えました。
しかし、私の猪股という父方の姓は福島県の出身であり、東
京電力の電気を利用して生活をしているということもあり、
間接的とはいえ当事者意識があって、私はさて置いても当事
者意識こそ「絆」の旗印の下でもっとも必要とされているこ
とと考え、メルマガを書くことにしました。
- - - - - - - - - - - - - - -
被災地の支援、復興、放射能、電力供給と、大きなテーマが
同時かつ複合的に進んでいます。
片や、どのテーマをとっても膨大な費用と労力と時間が必要
で、なかなか議論や方針が決まらずに時間ばかりが経過して
いく焦りも顔を覗かせています。
そんななかで「頑張ろう」「今こそ底力を」といった声の掛
け合いが現場を支えています。
国の立場に立って考えると、国民の生命を守るという機能以
前にすべてのテーマに全力で取組む必要がありますが、だか
らといって財政が厳しい昨今では無尽蔵に財源を投入する余
力がないことも明らかなことで、この苦しい状況の中で「ど
うやって」取組んでいくか日本の知力が問われています。
言葉の選択はとても難しいことで、「絆」「頑張ろう」「今
こそ底力」というと「気合が入って、もうひと頑張りしよう」
と感じますけれども、だからといって気合だけで限られた財
源を使ってしまうと浪費や空費になりかねません。
いま多くの問題解決に当たって求められていることは、投じ
る労力や費用の効果が最大になるように、高い相乗効果を狙っ
ていくことでしょう。
このとき大切なのは、震災等で生じた損実などに対し、従来
と同様の手法で対処するだけでなく、新しい方向や手法を検
討してよりよい問題解決方法を導入していくことではないで
しょうか。
例えば、昨夏は電力供給への不安から電球を外したり、LE
Dに変更したりして節電に努力する取り組みがみられました。
今年からは原発依存度低下や電力供給の多様化などの問題解
決に向かって各自で太陽光発電や燃料電池の導入などを視野
に入れて対応していくといった、単なる電力不足への対処療
法だけでなく、問題の構造を捉えて新しい対応を積極的に導
入していくようなアプローチが大切になります。
気合や根性だけで復興に取り組み新しい時代を作ってしまう
のではなく、未来を先取りするように視野と思考を思いっき
り広げて、一石二鳥や三鳥や四鳥を積極的に狙って「意図的
に明るい未来を志向する」ことでしょう。
今の大人に求められているのは、多様性とリーダーシップと
いうこれまであまり社会で求めてこられなかった能力分野で
す。
この2つの分野を同時に高いレベルで求められているのが大
変なところですけれども、言い換えてしまえば、やりがいの
ある仕事が溢れているということでもありますから、欲張っ
て二鳥や三鳥や四鳥を追う新しい取り組みを始めましょう。
広い視野とこれまでにない視点を加えて、今まで以上の頑張
りをすれば、マイナスからの復興だけでなく高い成長という
プラスも実現することが可能になるはずですから、自信を持っ
て広く考えることが大事になると思います。
※この記事は、メルマガ記事の加筆・修正版であり、ビジ
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もう1年かという長さを感じる思いと、振り返ると昨日のよ
うに思い出す短さを感じる思いが交錯します。
被災した現地はまだまだこれから復興という段階ですし、地
震や津波に併せて原発と放射能という、より大きな問題も横
たわっています。
これから復興していこうという現時点で、それぞれの人がそ
れぞれの立場で最善を尽くされているのが見えてきています。
そんななかで、私のようなものがメルマガを書いていいのか
ということも考えました。
しかし、私の猪股という父方の姓は福島県の出身であり、東
京電力の電気を利用して生活をしているということもあり、
間接的とはいえ当事者意識があって、私はさて置いても当事
者意識こそ「絆」の旗印の下でもっとも必要とされているこ
とと考え、メルマガを書くことにしました。
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被災地の支援、復興、放射能、電力供給と、大きなテーマが
同時かつ複合的に進んでいます。
片や、どのテーマをとっても膨大な費用と労力と時間が必要
で、なかなか議論や方針が決まらずに時間ばかりが経過して
いく焦りも顔を覗かせています。
そんななかで「頑張ろう」「今こそ底力を」といった声の掛
け合いが現場を支えています。
国の立場に立って考えると、国民の生命を守るという機能以
前にすべてのテーマに全力で取組む必要がありますが、だか
らといって財政が厳しい昨今では無尽蔵に財源を投入する余
力がないことも明らかなことで、この苦しい状況の中で「ど
うやって」取組んでいくか日本の知力が問われています。
言葉の選択はとても難しいことで、「絆」「頑張ろう」「今
こそ底力」というと「気合が入って、もうひと頑張りしよう」
と感じますけれども、だからといって気合だけで限られた財
源を使ってしまうと浪費や空費になりかねません。
いま多くの問題解決に当たって求められていることは、投じ
る労力や費用の効果が最大になるように、高い相乗効果を狙っ
ていくことでしょう。
このとき大切なのは、震災等で生じた損実などに対し、従来
と同様の手法で対処するだけでなく、新しい方向や手法を検
討してよりよい問題解決方法を導入していくことではないで
しょうか。
例えば、昨夏は電力供給への不安から電球を外したり、LE
Dに変更したりして節電に努力する取り組みがみられました。
今年からは原発依存度低下や電力供給の多様化などの問題解
決に向かって各自で太陽光発電や燃料電池の導入などを視野
に入れて対応していくといった、単なる電力不足への対処療
法だけでなく、問題の構造を捉えて新しい対応を積極的に導
入していくようなアプローチが大切になります。
気合や根性だけで復興に取り組み新しい時代を作ってしまう
のではなく、未来を先取りするように視野と思考を思いっき
り広げて、一石二鳥や三鳥や四鳥を積極的に狙って「意図的
に明るい未来を志向する」ことでしょう。
今の大人に求められているのは、多様性とリーダーシップと
いうこれまであまり社会で求めてこられなかった能力分野で
す。
この2つの分野を同時に高いレベルで求められているのが大
変なところですけれども、言い換えてしまえば、やりがいの
ある仕事が溢れているということでもありますから、欲張っ
て二鳥や三鳥や四鳥を追う新しい取り組みを始めましょう。
広い視野とこれまでにない視点を加えて、今まで以上の頑張
りをすれば、マイナスからの復興だけでなく高い成長という
プラスも実現することが可能になるはずですから、自信を持っ
て広く考えることが大事になると思います。
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