早くも3月に入り、そろそろ自動車レースの最高峰Formula1も開
幕まで2週間に迫ってきました。
ここ数年2月初旬に新車がデビューし、約一ヶ月間2~3度のテス
トを経て、3月中旬に開幕というスケジュールが続いていますが、
レースシーズン中のテストが原則禁止になってからというもの、今
の時期のテストはクルマの基本スペックの確認と信頼性確保という
年間を通じた「伸びしろ」を確保するための重要な時期にあたりま
す。
もちろん、ライバルチームが秘密の最新兵器を投入すれば、その効
果と開発を巡って競争がスタートしますから、自動車競走というフィー
ルドでは他所のチームの開発にも関心は向けられます。
この点で、昨年新車デビューから冬季テスト中に開発不十分を認め、
開幕までのわずか2週間で遅れを挽回してきた素晴らしいチームが
マクラーレンで、昨年は唯一凸型サイドポッドを採用して注目を浴
びたのは記憶がまだ新しいですが、今年も他チームが段付きステッ
プノーズを採用したのに対し、マクラーレンだけは従来通りのスラ
ントノーズです。
それに加え、昨年のユニークなサイドポッドはノーマルな形状に戻
り、他チームのクルマとマクラーレンチームのクルマとでは別カテ
ゴリの車両ではないかというくらい違いますが、いざ走ってみると
トップに食い込んでくるのは流石としかいいようがありません。

またドライバーで見ると、今年はベッテル選手、ハミルトン選手、
バトン選手、アロンソ選手、シューマッハー選手、ライコネン選手、
と6人ものチャンピオンドライバーがいて、さらに2人のニコやペ
レス、我らが可夢偉選手等々の若手伸び盛りも元気のいい走りを見
せてくれそうですので、クルマのルックスというネガティヴファク
ターよりドライバーの闘いというポジティヴファクターに注目したい
です。
TVの中継は、長年地上波で放送してきたフジテレビが放送を終了
してBSに移行することになりましたが、公然の秘密としてレース
当日の放送を要求する胴元と、放送内容の編集や時差の関係、レー
ス時間帯と放送時間帯を一致させることが難しい市場性などからの
放送終了なのでしょう。
高額の放映権を維持しての収益確保がいかに難しいかを感じますが、
ファンとして危惧するのは、リーマンショックやソブリンショックを
経てもなおF1サーカスを維持するヨーロッパに対し、日本のモー
タースポーツが右肩下がりの下降線を描き続け、文化を維持できな
いことの方が大問題だろうということです。
シンプルに考えて、年間で20戦前後しか開催できないレースのキャ
パシティと、国際的イベントとしてF1を開催したいと望む諸国との
あいだでは、モナコと他数年を除いて競争関係にある。もう少しスト
レートな言い方をすれば競争入札で決まるということです。
現在そこそこの規模の市場があるといってそこに安住するのは、冷え
ていくぬるま湯につかっている状態と同義ですから、仮に現在小さく
ても覇気のある成長市場の方が魅力的な入札者に映るでしょう。
そのあたりの認識を忘れていると、ある年からレース開催もTV中継
もなくなりました、なんてことになりかねないと感じる出来事があっ
た年だと記録しておきたいです。
目的が維持だとしても、長期的にはこれまでなかった魅力を作り出せ
るような新しいルールを持ち込むことが求められていることは間違い
ありません。
レッドブルチームはそれをやって成功し、現在がありますね。
感謝!
幕まで2週間に迫ってきました。
ここ数年2月初旬に新車がデビューし、約一ヶ月間2~3度のテス
トを経て、3月中旬に開幕というスケジュールが続いていますが、
レースシーズン中のテストが原則禁止になってからというもの、今
の時期のテストはクルマの基本スペックの確認と信頼性確保という
年間を通じた「伸びしろ」を確保するための重要な時期にあたりま
す。
もちろん、ライバルチームが秘密の最新兵器を投入すれば、その効
果と開発を巡って競争がスタートしますから、自動車競走というフィー
ルドでは他所のチームの開発にも関心は向けられます。
この点で、昨年新車デビューから冬季テスト中に開発不十分を認め、
開幕までのわずか2週間で遅れを挽回してきた素晴らしいチームが
マクラーレンで、昨年は唯一凸型サイドポッドを採用して注目を浴
びたのは記憶がまだ新しいですが、今年も他チームが段付きステッ
プノーズを採用したのに対し、マクラーレンだけは従来通りのスラ
ントノーズです。
それに加え、昨年のユニークなサイドポッドはノーマルな形状に戻
り、他チームのクルマとマクラーレンチームのクルマとでは別カテ
ゴリの車両ではないかというくらい違いますが、いざ走ってみると
トップに食い込んでくるのは流石としかいいようがありません。

またドライバーで見ると、今年はベッテル選手、ハミルトン選手、
バトン選手、アロンソ選手、シューマッハー選手、ライコネン選手、
と6人ものチャンピオンドライバーがいて、さらに2人のニコやペ
レス、我らが可夢偉選手等々の若手伸び盛りも元気のいい走りを見
せてくれそうですので、クルマのルックスというネガティヴファク
ターよりドライバーの闘いというポジティヴファクターに注目したい
です。
TVの中継は、長年地上波で放送してきたフジテレビが放送を終了
してBSに移行することになりましたが、公然の秘密としてレース
当日の放送を要求する胴元と、放送内容の編集や時差の関係、レー
ス時間帯と放送時間帯を一致させることが難しい市場性などからの
放送終了なのでしょう。
高額の放映権を維持しての収益確保がいかに難しいかを感じますが、
ファンとして危惧するのは、リーマンショックやソブリンショックを
経てもなおF1サーカスを維持するヨーロッパに対し、日本のモー
タースポーツが右肩下がりの下降線を描き続け、文化を維持できな
いことの方が大問題だろうということです。
シンプルに考えて、年間で20戦前後しか開催できないレースのキャ
パシティと、国際的イベントとしてF1を開催したいと望む諸国との
あいだでは、モナコと他数年を除いて競争関係にある。もう少しスト
レートな言い方をすれば競争入札で決まるということです。
現在そこそこの規模の市場があるといってそこに安住するのは、冷え
ていくぬるま湯につかっている状態と同義ですから、仮に現在小さく
ても覇気のある成長市場の方が魅力的な入札者に映るでしょう。
そのあたりの認識を忘れていると、ある年からレース開催もTV中継
もなくなりました、なんてことになりかねないと感じる出来事があっ
た年だと記録しておきたいです。
目的が維持だとしても、長期的にはこれまでなかった魅力を作り出せ
るような新しいルールを持ち込むことが求められていることは間違い
ありません。
レッドブルチームはそれをやって成功し、現在がありますね。
感謝!