パラマウントのスパイ映画が5年ぶりにライバルを撃ち、本家
MGMが4年ぶりに復活しようとする間に割って入ったのが、
ユニバーサルが8年ぶりに復活させたパロディ映画。


ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬

この映画は最後が一番面白いのですが、その面白さを楽しむには、
「気休めの報酬」とか「Mr.ビーン」といったキーワードはむしろ
邪魔でした。

だいたい本家が「ジェームズ・ボンド」とかいう凡庸な名前を女
たらしのスーパースパイの名にして主人公に仕立てるのだから、
本家の裏を画くパロディ映画の天災的スパイだから「ジョニー・
イングリッシュ」なんていう名前になるところでクスクス笑える
ユーモアのセンスが求められます。

だから、オリジナルのサブタイトルは「REBORN:復活」です。

私は前作を観ていないのでよく分からないのですが、本作の方が
セリフが減ってローワン・アトキンソンの演技で笑える好作になっ
ているそうで、アトキンソン氏はインタヴューに答えているとき
はまったく素晴らしい英国紳士なのにもかかわらず、一旦撮影カ
メラキューがでると見事にコメディの世界が出来てしまうところ
は志村けんさんのようで、年を召していささか動きが緩慢になっ
ているようですけれども、それを上回る脚本や演出によって思わ
ずニヤリとしてしまう2時間を楽しませてもらいました。

そういえば、以前ボンドカーにBMW750が使われたときは、
同じクルマを20台用意したと聞いたことがあります。パラマウ
ントのスパイ車両はBMWのi8でした。

本作でもBMWのV16を搭載したファントムを20台用意した
のでしょうか?

ブルーレイが出たときの特典映像も今から楽しみです(笑)

感謝!