本物シリーズの第2弾(これ続くの?)は種まき。「種まきのなかの
種まき」です。

種まきのなかの種まきと言えば、もちろん水稲です。つまり、米の
種まきを行いました。

現在の米作では、苗を「仕入れる」ことが多く、自家育苗している
ことが少なくなっていますので、この意味からしても「本物の種ま
き」と呼んでいいのではないでしょうか。

さて、米作作業の第一歩というのは、田んぼではなく畑で行います。

畑をうなっていわゆる苗床を作り、そこにお湯に浸けて発芽前の状
態になった種籾を撒きます。分かりやすく言うと「発芽玄米」なの
でしょうが、あれは商売の世界の言葉であって、正しく「種籾」と
憶えましょう。

種籾

お湯に浸けた米は、水分を含んで膨らんでいます。1.5倍以上、
2倍くらいの大きさがあるのではないでしょうか。

これを適当に撒いていくのですが、この「適当」具合が難しい。

「テキトー」ではダメなのは当然としても、「適当」を狙ってやる
と「テキトー」になってしまうのです。この案配が感覚的なのです
が、なんとなくこんなもんかな、と分かってくる頃には作業が終了
してしまうところが農業が経験産業である証左でしょう。

まんべんなく苗床に種籾を撒いたら、その上から土を被せ、さらに
雀に食われないよう保護シートを被せて作業が完了。

種まき

1週間前後で芽が出て3~4週間後には田植えです。

今年も命の素を育てる季節がやってきました。


感謝!