いまや通販業界で知らぬ者はいなくなった、九州福岡の
「やずや」創業者、矢頭宣男さんに学ぶ会が開催されまし
た。

矢頭宣男さんに学ぶ会

この会は、故人を偲んで没後1年後から始まって今年で
10回め。私は3回目の参加だったのですが、10回とい
う区切りのよいところで最終回で、参加者としては名残り
惜しい素晴らしい会でしたが、諸事情あっての最後でした
ので、最後に相応しく大いに盛り上がりました。

会の内容は、一昨年、昨年と書いた内容とほぼ同様でした
ので割愛しますが、何よりもこの会が素晴らしかったのは、
多忙ななか世話人を買って取り仕切って下さった実行委員
の皆さまのお陰ではないでしょうか。

私は、昨日書いた学遊道の収録のため、実行委員のお一人
でもある石川元則先生にご一緒させていただき、一足早く
会場入り。開会まで時間があったので、会場受付でお手伝
いをさせていただきました。

すると、120人を超える参加者の方々が続々とお見えに
なるのですが、やはりこういった催事の受付の際にもその
人物の人柄が出るというもので、社会的地位が高いにも拘
らずぞんざいな態度を取る人や、反対ににこやかで丁寧な
素晴らしい人もいます。

なかでも一番素晴らしかったのは、福岡ニットの圓藤会長
です。圓藤会長はニコニコと微笑みながら会場にいらして、
お知り合いの方がいらっしゃると丁寧に応対しながら、ス
マートに受付を済まされました。

この間はたったの2~3分でしたが、その場の雰囲気が明
るくなり、もちろん圓藤会長を知っている受付側も忙中に
一筋の光が差したような感じを受けました。

この会に参加させていただいて、じつはいつも温度差のよ
うな違和感を感じていたのですが、それは会の名称である
「学ぶ会」を目的に来ている参加者と、名前は名前であっ
ても今でも矢頭宣男氏を「偲んで」開催している、主催者
の温度差だろうと思います。

その感じるか感じないかの紙一重だった絶妙な温度差を見
事に取り仕切り、10年もの長い間丁寧に綺麗にラッピン
グし続けたのが、実行委員長を勤められたオレンジライフ
の副島社長です。

故人と親しかった方も、私のように生前にご縁がなかった
にも拘らず田舎から押しかけた者にも、笑顔で明るく優し
く接してくださいました。

このような素晴らしい方々のご縁があっての10年間だっ
たというのが、この会の値打ちだったと思います。

矢頭宣男さんに学ぶ会

矢頭宣男さんに学ぶ会の値打ちといえば、会が終了したあ
とで、階下の喫茶店で開かれる内輪の打ち上げも毎年恒例。

実行委員の皆さまが奥のテーブルで疲れを癒されている間
に、手前側のこちらのテーブルでは近況報告を兼ねた小さ
な異業種交流会があって、お互いの事業の経営をアドバイ
スし合っていました。この秘密の集い(笑)もごく自然に発
生したもので、「あーでもない、こーでもない」が楽しく
いつも時間を忘れたものでした。

そういう、あれやこれやの思い出が詰まった会も今年で終
了です。参加者の方々は少なからず宝を持ち帰って、これ
から時々それを取り出して眺める時がやってくるでしょう。

これも人のご縁と感謝しております。

矢頭宣男さんに学ぶ会