NHK のBSで「渥美清の“寅さん”勤続25年 」が再放送
され、私は高松での出張をさっと切り上げて帰宅しました。

テレビをつけると、そこには「あの格好」をした渥美清
んが、インタビューに答えていらっしゃいました。

「嗚呼、寅さん が生きている!」

もう、たったそれだけで有難いです。

その後も様々な内容で番組は進んでいき、最後の方では
例によって(笑)寅さんの恋がテーマに。

主演女優さんに「寅さんとの恋」についてのインタビュー
がなされました。その主演女優さんは、当時最新作だった
47作目のマドンナ、かたせ梨乃 さん。

かたせさんは「寅さんに恋をするのは恐い。寅さんはいつ
も振られたことになっているけど、本当は女の人を自分の
なかに入れないんじゃないかしら」と仰られ、こんな本質を
ズバリ突いてくる女性は初めてみました。

大抵の場合、映画であっても実生活であっても、誰かとの
恋について聞かれれば「恋の印象」を答えるものですが、
「寅さん」という映画上の人物との恋について、その人間
性の本質にまで踏み込んでインタビューに答える方は、非
常に少ないのではないでしょうか。

私自身は、日本の男はもっと「男」を主張して生き、日本
の女はもっと「女」を主張して生きた方が良いのではない
かと常々思っているのですが、かたせさんは正に「女」を
主張してインタビューに答えたところに恐れ入りました。

かたせさんは女優さんだとはいえ、その美貌だけはなく、
生き方といった内面でも一流なところをみせて下さって、
素敵な週末の夜となりました。

感謝!