作曲を始めたきっかけ
中学校に入学した
1年B組になった
小学校とは全く空気感が違う
緊張していた
担任は幸子先生
大学を出たばかり
英語教師一年目
担任としても新米
皆んなと同じく
一年生ですと自己紹介した
幸子先生
日本人なのに
どこかヨーロッパ人みたいな眼をしている
色白
初めて会うタイプの
大人の女性だと思った
とても美しい先生だと思った
今、あらためて思い出しても
トキメキがよみがえる
私は英語に興味がある
先生の発音は
本格的だと直ぐに分かった
ネイティヴなアメリカン・イングリッシュ
イギリス式ではない
英語の授業に圧倒された
幸子先生
テニス部顧問だったのかな?
凄い能力のある先生だと思った
私はブラバン
トロンボーンを始めた
ラジオから流れてきたのは
ギルバート・オサリバン
「アローン・アゲイン」
ザ・ビートルズ
最新シングル「レット・イット・ビー」
そして間もなく
サイモン&ガーファンクル
「明日にかける橋」
中1から
ビートルズの影響を受けはじめた
歌、ハーモニー、シャウト
ギター、ベース、ドラム
全てが未知
作曲をしてみたい
ビートルズの様になりたい
ジョン・レノンの声真似を始めた
チューリップ、かぐや姫、井上陽水
日本語作詞もしてみたい
中3の夏
家の中は異常な暑さ
汗だく汗だく汗だく
なのに
物置部屋に篭った
今からやりたいことは決まっていた
五線紙
鉛筆と消しゴム
メロディーを考えてみた
浮かんだ
楽譜に書いてみた
数日前から
グリーンスリーブスの様な曲を
目指していた
イントロと主題のメロディーを
別々にして
メドレー風にしようともしていた
いやいや
そんな良い曲には程遠い何かが出来た
いやいや
良い曲が思い付かないのではなくて
ビートルズの様な曲を書きたいんだよな
なのにイマイチ平凡だよな
とにかく
作曲を続ける意欲が湧いたのは確か
原点は中3の夏
異常に暑い日だった
鮮明な記憶
