2日目
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3:30_起床

朝ご飯はスープ、フランスパン、ウィンナー。
コーヒーを飲んでから準備を済ませ外に出る。
空はだんだんと明るくなってきました。
本日は源次郎尾根から剣岳に登る予定。

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5:00_出発

とても綺麗な朝焼け。
剣岳を挟んだ左右で空の色が全然違う。
山の朝焼けは雨っていうらしいけど・・・。
天気が保つと良いな~。

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テクテク下っていくと、日本三大雪渓の一つ、劔沢雪渓が見えてきました。
沢に入ると風は少なくなりましたが、小雨がポツポツ。

スノーブリッジ!!

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アイゼン付けて雪渓を下る。
だんだんと雨脚が強くなってきました。
むむむ。

あ、ボルダーだ。
と思って近づいてみたら超デカイ。

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これだけ強く雨が降っちゃうと源次郎尾根といえど危険でしょうという事で、本日は中止。
取り付きの確認のための下見に変更。
源次郎の向かいのスラブも登れそうだな~。

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7:00_下見終了

源次郎尾根の取り付き、八ツ峰を下見してテン場に引き上げる事に。
残念だけど天気ばっかりはしょうがない。
とぼとぼとぼとぼ雪渓を引き返す。
まだ、7時なのに~。

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沢から上がると急に風と雨が強くなった。
こりゃ、無理だわ。

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9:00_テン場到着

一日終了~。
びしょ濡れで寒いのでビールなんて飲みたくない。
こういう時は暖かいラーメンでしょってことで、ショルが作ってくれたラーメンをズルズル。

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あれ?ビールが浮いてる?
なんかテントのなかビショビショなんだけど・・・。
自分の荷物はぜ~んぶビショビショ。
急いで水をかき出す。
30分放置しておくと大きいコッヘル一杯分の水が溜まります。
打ち付ける風でテントの中にも雨が降ってます(笑)。

一時雨が止んだと思ったらまた、14時頃から雨は更に激しくなり身動きも取れない。
仕方ないから酒でも飲むか~~。

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酒を飲んだら小便が出るのは自然の摂理。
我慢、しながらも酒を飲む。
外は大雨、大風で身体と服は乾き始めているものの、雨具は内側からビッショビショ。
つまり、雨具を着るという事は折角乾いた服をビショビショにする事を意味しています。
なので、いつ止むか分からない雨を待ちながら、酒を飲むというシチュエーション。

しかし、新しいスタイルというのは、いつもこういった逆境から生まれるものかもしれません。
ある、若者が「自分はもう我慢ならぬ」と突然服を脱ぎ出し、下着の上に雨具のズボンだけ履いて外に飛び出して行きました。
帰って来た若者の笑顔をみて、彼の仲間たちは悟ったのです。
「これだ!!」と。
その後、このスタイルは山に何故か海パンを持って来ていた仲間の手により昇華し、「トイレには海パン一丁」という完全な様式としてこのテント内に定着したのでした(笑)

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夕食_ビーフン
モリモリだったけど足りないので、アルファ米でお茶漬けを作って食べた。
明日、晴れる事を祈りながらビショビショのテントの中、眠りに就く。
自分は今回、軽量化の為にシュラフカバー+マット。
シュラフカバーがあるので濡れないの良いのだけれど、寒いので一時間毎に目が覚める。

つづく