とにかく私の人生は今まで
仕事中心でした。

自分がやりたい仕事が出来ているから
楽しくて、やりがいがある仕事に
がむしゃらに、夢中に取り組んでいた。

乳がんと診断されて
手術が決まったとき
手術が終わったら
二週間ぐらいで
またすぐに仕事に復帰するつもりでいた。

ウィッグも購入して準備済み。

ところが事情が変わってしまった。

まず最初に
手術前と手術後の乳がんの状況が
悪い方に変わってしまい

次に
手術後の病理の結果
治療法で抗がん剤の提案がなされた。

これは治療が長期になる?
はたしてすぐに仕事に戻れるのだろうか?

予想外の状況…。

主治医の先生に
なるべく早く仕事に戻りたい。と
希望を伝えた。

仕事のことが気になり
何とか早く復帰する事ばかり
考えて、まずは
抗がん剤の1クールの様子を
見て見よう。と思った。

病院の主治医の先生や
抗がん剤治療センターの
病院スタッフの方々も
皆さん口々に
副作用の状況は人それぞれだから。
仕事しながら通院している人も
いますよ。と聞き
そうなんだ。大丈夫なんだ。と
期待感を抱いて
その時期に合わせた
仕事のスケジュールを組み直した。

しかし、甘かった。
抗がん剤の副作用、恐るべし。

私の場合は、
治療に影響が出てしまう程の
白血球の数値の問題もあり、
もちろん風邪もひきやすく
咳に悩まされ苦しく、眠れず
ノドもすぐに痛み、
声も普段とは違ってくる。

これらの苦しい副作用があった事で
良い意味で諦めがついた。

甘く見てはいけない。
ゆっくり休んで治療をしよう。

もしも無理して仕事に復帰して
体調崩して、抗がん剤治療の
スケジュールに影響したり、
中止になったりしたら
何の為に今、苦しい抗がん剤を
頑張っているのか
これまでの事が
意味がなくなってしまうから。

休職の連絡を会社に入れた。

社会人になってからの人生で
こんなにゆっくり過ごした経験が
無い私は、

今までの生活が無理し過ぎだったなぁ。
自分の体を大切にしていなかったなぁ。
私の身体は、無理してるサインを
出してたんだなぁ。
そして家族の優しさに感謝です。
家族と一緒に過ごせる幸せな時間。

これらを気づかせてもらえる
大切な時間となっています。

乳がんがきっかけの
人生ブレーキだったと思う。

そしてこれからの事。
焦らず、体調をみながら
ゆっくり考えていこう。と。