ザ・マシンガンズの必殺技(絶望日記) -4ページ目

ザ・マシンガンズの必殺技(絶望日記)

 心にうつりゆく よしなしごと

詩人の吉野弘さん死去 87歳



訃報とは元来唐突ではあるが

衝撃のあまり我が目を疑った


またひとつ拠り所を喪失した



雪の日に

            吉野 弘

━━誠実でありたい。

そんなねがいを

どこから手にいれた。


それは すでに

欺くことでしかないのに。


それが突然わかってしまった雪の

かなしみの上に 新しい雪が ひたひたと

かさなっている。


雪は 一度 世界を包んでしまうと

そのあと 限りなく降りつづけねばならない。

純白をあとからあとからかさねてゆかないと

雪のよごれをかくすことが出来ないのだ。


誠実が 誠実を

どうしたら欺かないでいることが出来るか

それが もはや

誠実の手には負えなくなってしまったかのように

雪は今日も降っている。


雪の上に雪が

その上から雪が

たとえようのない重さで

ひたひたと かさねられてゆく。

かさなってゆく。



心からご冥福をお祈りします


                                     by スグル



また、一年が終わろうとしている。


加齢のせいか、また多忙のせいか、

時間の流れはまさしく矢のごとし。


ふと我に返って、ほくそえむのは、

てこの原理を拠とするものなのか。


相応の歳をとった証なら仕方ない。


                                     by スグル



「ああ、今日も楽しかった」


知ってか知らずか、君は言う

そのひと言ですべて救われる


そのための苦労はいとわない


こういう言い回しをするのは

本当は誤りなのかもしれない


君のために僕らは生きている


これまでも世界はそうやって

成り立ってきたにちがいない


                                     by スグル