挨拶しただけなのに…
頑固と聞いて
左肩で笑っているのは
父だと気付きました。
イタコさんが
命日はいつですか?
数珠が止まったら
お話下さい
と
唄の様な
お経を唱え始めました。
不思議な空間に入った様な感覚
数珠が鳴り止む
イタコさん
前屈みになり
左右にゆらゆら揺れている。
さあ…
謝罪…感謝…
話さなきゃ…
しかし…
なんと発したらよいものかと…
少しの沈黙の後
イタコさんの口を借りて
すまなかった…
いろいろ
すまなかった…
どう
接したら良いのか分からなかったんだ…
何故
父から謝罪?