真田→徳川→・・・ときたら、やっぱり次は豊臣ですね。
ということで、
淀殿役の関角直子(浪花グランドロマン)さんです。
関角直子。
浪花グランドロマン所属。先月、船場ユシェット座(NGRアトリエ)にて「アトリエを劇公演仕様に改装してみた、はじめのお試しリーディング公演」として、岸田國士の短編2本「女人渇仰」「モノロオグ」 を熱演されました。
福井県出身。ときたま、演出だんねの口から洩れる“福井弁”を気づかれるのだそうです(^^;)。
確かな技術に裏打ちされたセリフ術は、上品さを兼ね備えながらも観客のハートを熱く揺さぶることのできる役者さんです。
淀殿。あの織田信長の妹お市の方の娘。いわゆる、信長の姪っ子です。
秀吉とはずいぶんと年の離れた夫婦だったので、「秀頼は本当に秀吉の子なん?」といううわさが絶えないちょっと謎を帯びた女性です。
ちなみに淀殿は「淀殿」というのが正しいそうです。よく、「淀君」と表記されることもありますが、調べたところによると「君」は江戸時代に遊女などに使われたそうです。
ドラマでもよく秀頼をかわいがる親バカぶりが描かれていますが、
実は「女が家を守る」という、日本の伝統的価値観を踏襲していただけなのかもしれません。
本作では豊臣家を存続という象徴的な存在で登場します。
秀頼をかわいがる姿。大野治長に対するドSっぷり。感情の揺れ幅や苛立ちが、そのまま淀殿の態度に現れています。
夫亡きあと。後継ぎをめぐって、嫡男を守り抜こうとする強い女性。
親子の絆に勝運を託す、強くもせつないシングルマザーとしての淀殿の姿が重なります。
淀殿役の関角直子さんの演技に、こうご期待ください!