「まち・ひとスケープ」#016
【「あの日を語りつぐ」のために~32年目のチェルノブイリ原発を学ぶ】
 「あの日を語りつぐ 一九四五年ヒロシマ・ナガサキ そして二〇一一年フクシマ」を群読する『麦わら帽子の会』の活動が、2014年“『麦わら帽子の会 仙台』~朗読でヒロシマ・ナガサキ・フクシマに寄り添う~”として、せんだいメディアテークと仙台CATV (プロジェクト:ことりの杜inせんだい)によって共同制作されました。http://cat-vnet.tv/movie/kotori/201411_01.html

 まち・ひとスケープでは、第11回例会で、その後も台本を改訂しながら公演している麦わら帽子の会の活動を追うことにしました。
単なる公演記録ではなく、麦わら帽子の会をそのテーマ(核・放射線被害)に即して、どのような視点から、いつ、どのように取材・編集すればよいのか?
2018 年8 月 29 日(水)第12回例会で、来仙中の千葉百子順天堂大学客員教授から、チェルノブイリ原発事故(1986年4月26日)後32年目の2017年、被害を受けた土地や人々を訪ねたお話をお聞きしました。時を経てわかること・明らかになったこと・風化するもの・残るもの・忘れてならないこと。少し、取材の切り口が見えてきました。

【32年目のチェルノブイリ原発】
 墓碑銘
 Fukushima             


 Hiroshima


地球の耳(西側USAの動きを探る地図に載っていない受信専用レーダー)


高さ90m・幅20m・長さ180m 1970年代に完成
 チェルノブイリ原発はこのレーダーと核実験場への電源として建設された!
急性放射線障害237人(うち3か月以内死亡28人)。その後の20年で死亡22人、甲状腺がん4,000人以上。今も精神的障害など健康影響は続く・・・・。
 
千葉百子さんは環境と健康に関する専門家です。2017年9月15日~22日ベラルーシへ、NPOチェリノブイリ医療支援ネットワークの方達5人とともに。9月22日~28日ウクライナへ、福島県農民運動連合会代表4人、福島県浪江町町会議員、東京新聞福島支局長とともに視察に出かけられたことを聞き、2018年2月にコンタクトを始めました。8月に「研究者の視点:アラル海健康問題とチェルノブイリ原発を追って(仮題)」と題したインタビューを行い、その一部をまとめることを8月初め第11回例会で確認。8月末、取材・撮影にこぎつけました。
第12回例会もこの日に開き、撮影に参加してくれた新メンバーを加え「まち・ひとスケープ」は8人になりました。