34匹遺棄事件から一年… | 町田ねこの会のブログ

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町田保健所と協働し、市内の猫問題に取り組んでいます

2022年8月7日、町田市内にて 猫34匹大量遺棄事件 が起きました。34匹という数は《関東最大級クラス》だそうです。

 

それから一年が経ち、先日やっと最後の一匹に “ずっとのおうち” が出来ました。

これであの時路頭に迷おうとしていた猫たち34匹は、優しい人たちのリレーが繋がってみんな幸せになれましたクローバー

 

 

しかし未だ、犯人は捕まっておりません。

 

 

あの日…私は、午前診療終了間際の動物病院で “彼ら” と出会いました。

 

病院のドアを開けると、待合室には数台並べたキャリーの周りで、先生と女性数名が手分けして乳飲み子サイズの子猫たちに哺乳瓶でミルクを与えていました。

 

その異様な光景に、何事か?!と驚いた私は「何があったんですか?どこの保護団体さんですか?」と尋ねたところ、なんと町田市内で大量に子猫が捨てられていたのだ、というではありませんか。

 

その方々は、保護団体の方ではなく “地域猫活動” をされている地域住民の方々でした。

 

↑ 乳飲み子サイズの子猫たち(11匹)

 

朝、いつものように地域猫のお世話をしに公園へ行くと、小さな段ボール箱がひと箱、不自然に置かれており覗くと中には 母猫であろう成猫2匹 と 乳飲み子11匹 がぎゅうぎゅうに詰められていたそうです。

 

↑ こんな小さな箱の中で母猫たちはせっせと授乳をしていたといいます不安

 

↑ 当会シェルターにて。

保護された直後の母猫たち。


獣医師からは、成猫にしては体重が2〜3kgしかなく、栄養状態は悪いと言われました。

確かにとても小さく痩せていました。しかし、私たちに威嚇する事もなく、すんなり触れて甘えん坊な2匹だったので人に飼われていた可能性が高いと思います。

 

↑ 母猫2匹は約半年近くをシェルターで過ごしました。パンパンだった乳腺が落ち着いた頃に避妊手術を施し、皆様からたくさん送っていただいたご飯で栄養をつけました。


そしてそれぞれに “ずっとのおうち” ができましたダイヤモンド今では大切に大切にされ、穏やかで幸せな毎日を過ごしていますハート(写真は里親様のおうちでくつろぐ様子です)

 

 

また…13匹が入った段ボール箱の近くには、申し訳程度にばら撒かれたドライフードと、2ヶ月くらいの月齢の子猫たちが団子状態に固まっていたそうです。


保護をしようと近付くと散らばって逃げる子猫たちを、地域の方々が傷だらけになりながらも必死に捕まえてくださいました。

 

 

↑ 2ヶ月の子猫たち(12匹)

 

黒猫2匹以外はほぼキジトラ!あんぐり

母猫に似て甘えん坊な子が多く、普通お外で保護をした時には必ず出る寄生虫もあまり見られませんでした。これも、室内飼育をされていた可能性が高い証拠です。

 

一連の流れを聞いた私はすぐに病院の外へ出て、怒りと不安に震える手で子猫たちの預け先を確保するべく電話をかけまくりました。

 

 

8月は子猫保護ピークの時期ですキラキラ

 

 

当会も既に多くの子猫を保護していましたが、幸いにもたまたま、預かりボランティアさんやミルクボランティアさんの手が空いており、乳飲み子サイズの子猫たちはすぐにメンバーのおうちへ連れて行く事ができましたキラキラ

 

残る2ヶ月の子猫たち12匹も、なんとか地域の方々と私たちで保護場所を作る事ができホッとしていた同日夕方の現場検証時、さらに 3匹目の母猫1匹 と 授乳中の子猫6匹 が保護をされ、さらに翌日には取り逃していたと思われる子猫を地域の方々が昼夜問わず捜索をしてくださり、新たに2匹保護をする事となりました。

 

 

こうして東京都の中でも例を見ない 34匹の大量遺棄事件 となったのです。

 

 

34匹を置き去りにした犯人は、『地域猫活動をしている公園だから誰かが拾ってくれるだろう…』と思ったか?それとも『猫は外でも何だかんだ生き延びられるだろうから大丈夫…』とでも思ったか…?

 

猫が外で何の不自由もなく生きられる、というのはもはや何時代の話でしょうか?ちょっと不満

 

私たちがたまに見かける野良猫の、日向ぼっこをしているような姿はほんの一部分です。

環境美化が進む街では、残飯にありつけられることもなくこのような時代に 餓死 をする猫も少なくありません…

 

野良猫は飼い猫に比べるとかなり短命です。

 

それは、ウイルスや寄生虫などの感染症にかかりやすい事や交通事故や怪我、虐待などにあう可能性もある為で、彼らは私たちの想像を遥かに超えた過酷な生活をしているのです悲しい

 

 

そして猫は…あまり知られていないかもしれませんが、とても珍しい妊娠形態をしています花

 

人や犬、その他多くのほ乳類とは違い、交尾をすればほぼ100%妊娠をする事ができる“交尾排卵動物”という動物です猫

 
 
だから
人と幸せに暮らしていくならば
去勢・避妊手術は絶対に必要なのです。
 

 

避妊手術では、乳腺腫瘍の発生率を低下させる事もできるし、去勢・避妊手術でオスメス共に寿命が長くなる、という事も言われていますOK

 

『ネコ』という動物の特性や知識も知らずに未手術のまま多頭飼育で数を増やし、そして困ったら捨てて、さらにはどうしようもないとなると殺してしまう(東京都では殺処分ゼロを掲げています)自分の都合の良いように生きる人間たち…真顔

 

私たちが生きているこの時代に、これ以上不幸な道をたどる猫がいなくなるよう…

私たちに出来ることは何なのか?

 

一年が経ち事件未解決のなか、全頭を無事に幸せへと繋ぐ事が出来たことだけでも良かった、と思いますが、これは氷山の一角にすぎないと思っています。

 

この大変な社会問題に、私たちは立ち向かわなければなりません。

 

たった一人のヒーローが現れて世の中を変えてくれるのをただ待つのではなく、私たち一人一人がおかしいと思うところはおかしいと声をあげて、手を繋いで、時代を変えていかなければならないのです。

 

 

まずは『知ること』が第一歩!!ニコニコ

 

 

保護をする事だけが猫を救う訳でもありません。

 

ぜひ、ふとした、少しの時間でも良いので、同じ生命を持つ尊い小さな生き物たちの事についても寄り添って考えてみてくださると嬉しく思います。

 

 

最後まで読んでくださりありがとうございましたおねがい

 

 

 

 

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