あるケアマネージャーの一言。



『今後ますます精神疾患は避けて通れない…』



年々、『今』よりも精神疾患を抱えた高齢者が増加し、


医療、看護、介護に携わる人の技術・知識が


より一層求められてくるのは明白。


その中でも『精神科の領域』が重要になってくると思います。


私は日ごろから他の事業所の看護師・介護士、


ケアマネージャーさん達と関わることが多いのですが、


精神科の病院で勤務したことのある人は本当に少なく、


先日も当院の院長が勉強会の講師を務めた


ある会場では20人中、1人くらいでした。



以前、患者さん宅に私と看護師と訪問した際、


ケアマネージャーさんとお会いしたことがありました。


一通りのことが済み、一緒にご自宅を退出して外へ。


そこで最近の様子や、今日の様子、今後の方向性について


お話をしたのですが、全く見解が違ったのです ( ゚Д゚)⁉

そのケアマネージャーは患者さんの様子がとても


良かったように映っていたらしいのですが、


私達は真逆な印象。


確かに表面上はそうでしたが……(汗)


同じ場所で、同じ時間に同じ方と接しているのに、


感じた印象が全く異なりました。


精神科勤務経験者と未経験者では、


同じ資格を取得していても


着眼点がかなり違うと思います。


当事業所のヘルパーさんも


精神科勤務経験者と未経験者では異なりますが、


『その感覚』が『ある』と『ない』とでは


利用者・患者さんとの関わり方が変わり、


具体的にはコミュニケーションが円滑に図れるようになり、


医療・看護・介護の介入が容易になります。



『なかなかサービスに入れなくて…』


『私達が係ると怒鳴られるんです…』などなど、


『どうしたらいいのか、何故、そんなに受け入れてもらえるのか』


をよく相談されます。



しかし、医療をはじめ、看護・介護・ケアマネージャーなど、


関わるスタッフ皆同じように『その感覚』を身につけるのは


難しいと思います。



実際、私が知っている範囲で言えば、

介護福祉士を受験する際、学習した教科書や

試験には出ていないと思いますし、


事例で、それらしい問題があったとしても、

相当浅かったと思います。


以前、大妻女子大学で町田市人材開発センター主催の


研修を受講した際、


印象深かった講師の、


『介護は誰にでもできる職業ではないんです!』


『技術・知識は年月と回数でカバーできますが、


介護に最も大切な人間性は非常に難しいんです!』


『いつもと何か違うな…という、この何かに気づけるか』


というお言葉。



『寄り添う』、『汲み取る』、『感じ取る』という感性は


利用者・患者さんと密接にかかわる者にとって、


資格を持っていることや、キャリアが長いとか関係なく、


重要なことだと思います。



精神科で培った知識・経験を


これから業界に入ってくる人、


当事業所のスタッフ達に


伝授していくことが当面の課題です。





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