■今でも増え続けているストーカー事案の相談 

ストーキングとは、獲物や敵に「忍び寄る」ことをいうらしいのですが、警察庁の生活安全局生活安全企画課のデータによると、平成24年以降は高水準で推移しているとのことです。片思いの相手の電話番号をこっそり調べたり、相手の行動がきになってしかたなく、つい探ってみたくなる、こんな心理は多かれ少なかれ経験したことがある方もいらっしゃるかと思います。とはいえ、実際にストーキングに走る人はほとんどいません。”常識”が歯止めとなっているからです。ストーカー犯罪にのめり込んでいく人は、この”常識”という歯止めが効かなくなっている人たちです。ひとくちにストーカーといいますが、それは大きく二つに分けることができます。まず、ストーキングが本人にとっては楽しみ、遊びであり、趣味の一つとなっているタイプです。たとえば、女性のゴミをあさるマニアなどはこれにあてはまります。ストーキングすることに非日常のスリルを感じ、それが性的快感となり、「悪いとわかっているがやめられない」という犯罪者です。一方では、思い込み型のストーカーがいます。「自分がこんなに好きなのだから、相手も自分を好きにちがいない」と思い込むタイプです。このタイプのストーカーは、はじめは純粋な恋愛感情から始まりますが、除々に自分勝手な思い込みにおちいっていきます。相手が自分を好きにならないのはおかしい、相手は自分の気持ちを偽っている、今はダメでもいずれ相思相愛になる運命だというように、思いが現実からどんどん乖離していきます。電話攻撃や待ち伏せも相手を口説くための「アタック」にずぎず、悪いことをしているという自覚がありません。こういうタイプは相手が断っても「ほんとうは自分のことを好きなくせに」とか「誰かが邪魔をしているにちがいない」と、自分に都合のよい方にとらえ、ますます行動をエスカレートさせていきます。凶悪事件に至るストーカーのほとんどは、後者の思い込み型です。彼らは自分の行動が自分のなかでは理にかなっているため、家族や社会による歯止めがきかないのです。 

 

●ストーカー規制の目的(法第1条) 

ストーカー行為等処罰する等ストーカー行為について必要な規制を行うとともに、その相手方に対する援助の措置等を定めることにより、個人の身体、自由及び名誉に対する危害の発生を防止し、あわせて全国の生活の安全と平穏に資することを目的としています。 

 

■ストーカー規制法とは 

以上に示す「つきまとい等」を繰り返すストーカー行為者に警告を与えたり、悪質な場合逮捕することで被害を受けている方を守る法律です。 

 

★この法律による規制の対象となるのは 

1、「つきまとい等」 

2、「ストーカー行為」 

 

★1、「つきまとい等」とは 

この法律では、特定の者に対する恋愛感情その他の好意感情又はそれが満たさなかったことに対する怨恨の感情を充足する目的で、その特定の者又はその家族などに対して行う以下の8つの行為を「つきまとい等」と規定し、規制しています。 

  1. つきまとい・待ち伏せ・押し掛け・うろつき 

  1. 監視していると告げる行為 

  1. 面会や交際の要求 

  1. 乱暴な言動 

  1. 無言電話、連続した電話・ファクシミリ・電子メール・SNS等 

  1. 汚物などの送付 

  1. 名誉を傷つける 

  1. 性的しゅう恥心の侵害 

 

 

 

 

 

★2、「ストーカー行為」とは 

同一の者に対し「つきまとい等」を繰り返して行うことを「ストーカー行為」と規定して、罰則を設けています。但し「つきまとい等」のアからエまでの行為については、身体の安全、住居等の平穏若しくは名誉が害され、又は行動の自由が著しく害される不安を覚えさせるような方法により行われた場合に限ります。 

 

 

■ストーカーになりやすい人物像 

・ちょっとしたことですぐ怒る 

・怒り出したらとまらない 

・感情の起伏が激しい 

・友人が少ない 

・あなたの異性の友人に激しく嫉妬する 

・プライドが高く、傷つきやすい 

・ナルシストの傾向がある 

・些細なことを根にもっていることがある 

・被害者意識が過剰 

・好き嫌いが激しい 

・疑りぶかい 

・話題が自分中心。人の話や意見を聞かない 

 

これらの条件にいくつかあてはまる項目があるといっても、かならずその人がストーカーになるとはかぎりません。判断する決め手はあくまで、あなたとその人との関係のなかでしか見いだせないのです。よく「第一印象でわかる」などといいますが、人の直観、第六感というのはあなどれません。ちょっとこの人は怪しいと思ったら、注意して付き合うことです。もちろん、直観がすべてではありませんから、あからさまに拒絶反応を示すのはやりすぎですが、ある程度の警戒心をもっていれば、被害にあう確率は減るはずです。そして、相手をより深く知っていく段階に応じて、警戒心をほどいていけばいいのです。 

 

 

 

 

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