阪急高速バス梅田発午後1時ダッシュ(走り出す様)
 長野駅6時半着。JR飯山駅8時40分着
 んで、山荘に着いだのが9時過ぎでごわす

 静まり返った山麓。
 あいにぐの小雨交じりの曇天で深い闇に包まれておりやしての。

 それでも、
 ここに帰って来ると気持ちが真綿のようにあわっと広がり和むんでやんす

 電気を止めでいるので懐中電灯さ頼りにビス止めしたドアを開げ
 蝋燭を二本灯す

 己が足音と息遣いしか聞ごねぇ音のない世界
 エエもんでがんすなぁ

 荷物さ片付けて
 とっくり(おちょこ付き)熱燗さつけて飲んでおりやす
 全く孤独で、まんずまんずエエ気分でごじゃるよ^^♪

 
 今回は愚かなコトに連休つうのを全く頭にへぇてなぐて
 バスの予約ば呑気に構えておりやんしたら
 当初予定してた日が満席でありやんしてな

 ほったらコトで一日伸びもうして
 明日、明後日と僅か二日の日程にやんした

 二日だども、まぁ、しっかりけっぱって工事さ進めでいくべぇさ

 今宵は、独り酒とっくり(おちょこ付き)
 めんこいおなごも居ねぇだば
 カメムシ捕獲を楽しんで飲んでおりやす

 明日から二日
 命ば擦り減らすようにけっぱって行きやすけん

 ほれほれアリャリャ(^O^)/(^O^)/


 
 涙、ポロポロ、ポロポロ、止まれへん
 膝が落ちて崩れそうなのを看板を支えに何とか立てていた


 それでも、涙、ポロポロ、ポロポロ、止まれへん


 「よしおっ、しっかりしいや」オカンの声 



 不思議な縁やった。

 生玉から梅田に店を移転した。
 その少し前にかおるちゃんは消えた。


 梅田から天馬にさながらジプシーのように一年もたたずまた店を移転した


 天馬に移って間もないある夜
 店を閉めに階段を降り路地に出て看板を終いかけていると
 薄闇の向こうから大きな台車を押してくる人影


 見るとはなしに見て
 「あっ」
 「あっ」
 お互いが同時に驚きの声


 「ボクな、生玉を追い出されてこの前まで扇町公園に居ってん。そこで今の
 会社の社長と知りあって、仕事させてもろてんねん。アパートも借りてくれて」

 
 かおるちゃんは、
 クマが店をしてた生玉の裏にある公園でブルーシートのテント暮らしをしてた。

 ひょんなコトから知り合いになって、仲良しになった

 そのコトが縁で、かおるちゃんを主人公にした小説を書き始めた
 『小説・かおるちゃ』 

 http://plaza.rakuten.co.jp/machisanso/diary/200910130000/


 クマより一つ年下の初老のかおるちゃんと言う人と
 そこから、いわゆるホームレスと言われる人達に主眼を向けて


 かおるちゃんは
 クマが生玉を去る少し前に消えた

 クマが梅田に店を出しているほぼ同時期に扇町公園で野宿者をしてた

 その頃、クマは浮田町の借家を根城にしていたから
 毎日のように扇町公園を横切っていた


 天馬に店を移した少し前から
 かおるちゃんはこの界隈のゴミ収集の仕事にありついた


 不思議なえにしや、見えん糸で二人の生活園が同時に同じ場所に移行してたんや

 それから、何度か昼間店に訪ねてきた
 落ち着いて話ししたり一緒に飲むというのがかく、いつもむそそくさと帰った


 野宿者生活から仕事を得てアパート暮らし
 どんな過去があったかは知らんけど
 気ままな独り身で安定した収入が入るようになって、クマもホッとしていた



 一週間ほど前の夜、
 店を閉めて看板を入れに降りた


 この時間、かおるちゃんが仕事にくる時間でもあって時々出会う
 そんな時のかおるちゃんは、台車を押してテキパキとゴミを集める

 あいさつ程度の短い会話を交わし
 「頑張ってやー」で別れる


 さぁて、そろそろかおるちゃんが、と
 予期した通り向こうから台車を押してくる人影


 かおるちゃん、ん?? 何かチト違うぜよ
 深夜、わずかに点った明りを背に影だけを見せるその人はかおるちゃんとちゃう

 近づく程にその人の姿が判明して、かおるちゃんより一回りも年下の男性


 「すいません、収集の人が変わったんですか」
 「ええ、一週間ほど前から俺がやってます」
 「えっ、そしたら前の人は?」
「さぁ???」
 「すんません、前の人はどうなったか会社で訊いてくれませんか」
 「何か不都合なコトでありましたんか?」
 「いやいや、そうとちごうて、いうたら友達みたいな人やさかい」


 昨夜、オトンとオカンが帰るのに看板も入ようと一緒に降りた
 二人が遠ざかるのとすれ違いにゴミ収集の人がこちらにやって来た


 「分りましたか、前の人のコト」
 「それが、、、死にはりましてん」
 「えっ、、、、」
 「肝臓を悪うして入院して、10日前位に逝きはりましてん」
 「、、、、、」

 涙、ポロポロ、ポロポロ、止まれへん


 オトンとオカンが怪訝にこちらを覗ってるのを、何とか手招きして
 「よしお、どうしたん」


 涙、ポロポロ、ポロポロ、止まれへん


 「小説に書いてたやろう、かおるちゃん、死んだんやて」
 
 涙、ポロポロ、ポロポロ


 「よしおっ、しっかりしいや」



 今頃になって遅過ぎるちゅうもんじゃよ

 ところがな、PCが延命処置も叶わずお釈迦になってしもうて

 どうにもならんじゃったでごじゃるよ


 新しいPCが来て稼働したかと思うと

 ブログのIDやパスワードがごっちゃになって

 なかなか分らんかったのじゃな、てなコトっすわ(^^ゞ



 まぁ随分とご無沙汰でこじゃりまして
 クマの長文を読まんでホッとされている御方もごじゃったり
 待ちわびておられた御方もいらっしゃったり
 色々でござんすねぇウッシッシ

 さてさて、先ずはお知らせさせてくだしゃいなペンギン

 今年のJazzBar街山荘三大JazzLiveの第二弾
 グラミー賞にノミネートされたニューヨークからのビッグ

 
yayoi弥生のライブはいよいよ来週の土曜18日ですぞ
 全席指定じゃがまだ席は残っちょります
 先着順、ぜひお越しくだしゃいな。 前売り2500円

      やよい.JPG

 それに先駆けて第一弾の
 清水ひろみのライブは語るよりかは観てのお楽しみでごじゃる

         コピー ~ 12329073_556506139_237large.jpg
 じゃがな、近頃YouTubeなるものが大流行りで幅をきかしとるが
 ひろみちゃんのこの素晴らしいライブをタダで観れるなんざぁ
 エエのかイカンのかチト疑問にも思うクマじゃったりして

太田和麻P ポールS クマ 清水ひろみ 高木遊馬B
    コピー ~ 12329073_554923660_14large.jpg
 何と、20曲も収録、ご披露ぜよ 。先ずは二曲ご覧あそばせ

 街山荘・清水ひろみ Take the 'A' train
 街山荘・清水ひろみ I'm begining to see the light
12329073_554925052_40large.jpg



 チャペル信州木島平村・2010年盛夏山荘記 2

 森を抜ける涼風に包まれ
 満天の星空に心を託し独りの解放感に満ち溢れての酒は
 心地よさについつい度を越してしもうた

 それでも目覚めは早朝6時
 久しぶりに林道を上ってみた

 脊椎がずれて満足な歩行ができんかったこの1年余
 早朝の山と森の霊気が満ち溢れた中を一歩一歩歩いた
 300mも上ると衰えた脚力が如実に歩行の困難を訴えてきた
 無理するコトなく折り返して山荘に戻ってきた


 さて、今回の目的は
 先月、皆でおっ建てたトイレと乾燥室の小舎の屋根を完成させるのと
 電気を引き込むべきの配線工事は何としてもやってしまわなければ
  imga907f657zik3zj.jpg
 小舎は山荘本館との間に幅1m程の空間をを残してつなげていない
     コピー ~ KC380052.jpg
 小舎を建てる時は骨組みの柱と梁の丸太は二回に渡り刻んでいたし
 根太に使う角材も屋根葺く合板も凡て新しいもので
 しかもほとんど加工を必要としなかったし

 何と言うても数人でやってのけた

 今回はいつものようにまた独り作業じゃ
1mの幅で残った空間には本館に繋ぐ根太を小舎の根太とジョイントせにゃならん
 既に新しい建材は使い果たしていた

 雪で崩壊して折れたり曲がったツーバイフォーの角材が
 色んなサイズでかなりの量があったのを選別していった

 選別の作業に時間を取られる

 常に甘い計算を立てるクマじゃけん
 今度は厳しく見積もった

 材料を選別して加工した物を一ヶ所の根太に繋げる時間を10分とみた
 合計23本
 すんなり行って約4時間
 ならば、根太の作業は午前中に済ませて午後からは屋根を張り付けられる

 したらば、明日は小舎の一部に壁を取り付け強度をつけたり
 配線工事も出来るつうもんよと、クマの楽観癖が鎌首を上げてきよった

 では、イッチョ片づけてやっちゃるかと作業にとりかかったのよね
    コピー ~ KC380051.jpg

 ところが、、、
 足場を省いて脚立一つを一々移動させながら頭上の高い位置
 左手に角材をかざして右手でインパクトドライバーとハンマーを持ち替える
 一本のビスで仮個定して後はハンマーで75mmの釘を1ヶ所に6本叩き込む
 顎を上げ仰向いたままの叩き込みが意外と難行する

 加えて床が未だ一部しか出来てないから脚立の安定にも時間を取られるし
 何よりも一番障害になったのがクマの貧乏性なんじゃな

 長い角材を素直に使えない
 長いのを切るってぇのが、何とも勿体ないじゃござんせんか
 そこで、より近い材料を物色する

 そんなんこんなんを何ヶ所もやってると1ヶ所に30分位の時間はアッと過ぎていくやおまへんか

 
正午になっても半分も終わってへんじょー

 暑い、疲れた、腹も減った
 疲れたら休む、腹が減ったら何かあり合わせの物を頬張る
 暑いし喉も渇いたしビールもありきと缶ビールを飲む

 疲れて腹も満たされビールが身も心もほぐしマッタリ睡魔のご訪問となり
 デッキの涼しい風にもてあそばれマイチェアーで眠い(睡眠)スヤスヤとあいなった

            コピー ~ 14368548_264124265_189large.jpg
 あっ、寝てもうた
 して、今、何時。。。2時半exclamation & question
 わちゃーっ、これは寝すぎたしくじった
 ウサギちゃんあらぬクマの慌てふためきダッシュ(走り出す様)

 夏至を過ぎると夕暮れの訪れは早い
 6時をまわると暮色の夕暮れが訪れるちゅうに
 後、4時間ほどしかありゃぁせんが

 午前中で半分もいってないちゅうに、
 根太だけは何としても今日中にやらんとイカンぜよウマ

 そこから必死のパッチ、拍車がかかりましたな
 やっと全ての根太を取り付けたら6時丁度くらい

     KC380053.jpg
 もうその時は顎を出すほどにクタクタに消耗してた
 とは言うものの、そこで作業を終了するには何とも時間が惜しい

 一息いれてわが身に鞭打ってノロノロ動き出した
 夕暮れの暮色の中、明日の作業の下準備にかかった

 明日はいよいよ屋根を仕上げる
 合板が10枚は要る

 2階の離れた所に積み上げていた合板を小舎の傍らまで移動させねば
 二階と言うても梁だけが掛かって床はない
 足場板を数本渡し、その上に古びた合板を並べ道を作って運ぶ

 いよいよ、夕闇が訪れてきた
 電灯を一つ灯して闇を照らし疲れた体を踏ん張り合板を一枚一枚運ぶ
 疲れた体に合板が倍ほど重くのしかかってきた

 波板のブリキも移動せにゃならんが
 体が既に重量のあるものを運ぶには耐えがたく拒否している

 それでも、未だ8時前、作業を終わる訳にはいくまいて

 山荘の周りに散らばっている木屑や木の皮をを寄せ集め
 裏の広場の雑草が伸びた所に運び火を点けて焚き木をはじめた

 時間は9時
 マイチェアーとビールを持ち出して焚き木の傍に陣を取る

 今宵も満天の星空
 ビールが喉に沁み渡り五体を覚醒していく

 後、2年、いやいや3年かも
 ほにゃ、ワシャ70かよー

 エエじゃないの
 それでもまだまだこの若さは向上していってるぜよ


 ウマつづく