ma cherie

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いしょくじゅう

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悪の教典見てきた!

なんていうか、感想を語らずにはいられないよっ!がっつりネタバレ予定なのでそのあたりはご自分で判断plz


あ。でもひとつだけ。

今後みようとしてる人は公式サイトとかであらすじ追ったほうが色々ちゃんと分かると思うなぁ。
私がバカというのもあるけど、原作未読・BeeTVで配信されてるらしい序章とやらも見てない、前情報一切なしだホモォ……で見るにはちと目まぐるしくい感じ。ホモだけど。

てことで以下感想。





いやー エグい。

後味悪い映画とか鬱映画ラヴ!なみちだけれども、なんか(え…?そっち…?)な感じに削られた(つд`)
何よりもまず、大オチの風刺がキッツいんだよ。まぁそうなんだよねっていう妙な説得力があって。


前半はともかく、後半のモリタートをBGMに始めたレッツパーリィがね、まっっったく目的が見えなくて怖かったんだけど、レビューを見て回って少し分かってきたような気がした。

まずズレたのがミヤを自殺に見せかけて殺したあと。ミヤを殺したのはタデを殺した(明言はないけど)ことに気づかれたようだったから。タデはカンニングをしていたから。

ハスミンにとって殺しの動機は、大きく分けて"正義"と"見つかることへの恐怖"だと思う。タデは正義に反していたから。ミヤは密告される恐れがあったから。
人殺して正義も何もないだろと思えるかもしれないけど、14歳で両親を殺した時のように、バレなければ生きていけるし、悪にはならない。だから正義。共感能力に乏しいってあるように、許すって感情はハスミンの中にはないんだよね、きっと。反したから消していい。邪魔だから。

ミヤを近くにおいていたのは、柴原っていう死ぬ理由があったからかな~と思う。抱いたのは俗的な欲望がハスミンに普通に存在しているから。肉体的には普通の人間なんだよね。キチガイなだけで。
でもキチガイだから近くに置くのは誰でもいいわけじゃなくて、何かあった時に消せる奴っていうか。好きとか嫌いとかはないんだろうな。ただこうしたら喜ぶ、好かれるっていうパターンをそれまでの人生の中でたくさん知ってるから、引き込める。

ゲイ術家wの家で、シャワー入る時のあの淡々とした感じが異常だよね。ミヤから見たら大人の魅力なんだろうけど。何の後ろめたさもない、気づかう感じもない。シャワー先?後?一緒に?みたいな台詞あったと思うけど、相手が高校生とか、教師と生徒の関係とか、後ろめたいものは"普通"あるはずなのに「ヤりますが何か?」なあの感じ。あそこなかなか怖いよね、欠落してるっぽくて。


んで、ミヤを殺すまでは良かったんだよね。遺書も置いたし靴も並べた、後処理も終わって完璧。さあ屋上出ましょうかってところでそれを他の生徒に見つかって、そこでズレが生じた。

天才と紙一重系キチガイの苦手なものは不測の事態と相場が決まってる。ハスミンも違わず、ひとつズレたら全てが終わるタイプよね。とりあえず生徒殺してベンチに座るのがさすがっていうか。どうしたらいいかを考える。

人殺しは悪いこと→見つかったら裁かれる→この生徒が死んだことを肯定するには?→何だかデジャヴ……

→惨殺事件だ!(^O^)

の流れがあったんだろうな~と。


散弾銃(わかりづらくてCGでるまでただの銃だと思ってた)を手に校内を行脚。カジノか何かと思うほどとっても軽快で明るい曲をBGMに、人殺しを見つからないために生徒全員を殺して回る。全部全部無罪になるため。ばれなきゃ悪じゃないんだよね。悪じゃなければ生きてていいわけだし。邪魔だから殺す。別に生徒なんて好きでも嫌いでもないけど、殺すのも別に、まあ好きでも嫌いでもないわけで。ただ散弾銃は耳が痛くなるんだよなあくらい。

生徒殺しながら、耳いてえwwwあー!あー!wwwオッケ大丈夫!次いこ!wwwってするところがゾクゾクした。普通じゃない。全然死ぬこととか殺すこととか興味なさげで。命乞いも問いかけも聞いてないし、ただの事務作業って感じ。場数踏んでるから何をどうすればビビるかとか、共感しないわりに人の感情の機微には敏感で、上手いなぁと思った。個人的には生徒の内部分裂もっとあって良かったと思うわあ。どうも分かりづらくて。

内部分裂はあれだけど、逃げ惑う生徒たちのドラマはすごかったね。かけるとさとみはすごく残念だった。かけるかっこよすぎ。戻れるとか。電話隊の男の子たちもかっこいい。男だ。

生き残ったふたりも最後がね。まあ予想しやすいやり方だったけど、抱きあって男の子が女の子の口塞いであげてた?のが個人的にグッと来た。


そして問題のラストシーンな……。

ふたりだけ生き残ってて、それでもハスミンはうまく警察を騙すんだけど、AEDでハスミンの犯行がばれて(電話隊GJ!!!)、連行されていく。

れいかちゃん?の「けいすけは生きてるよね?」に対してのハスミン


「ごめんなぁ…


二年四組はみんな悪魔に取り憑かれていたんだ。
神が俺に全員を殺せと言った」


だから仕方なかったんだ。

にやにや笑いながら語るハスミンに、男の子(名前忘れたよ!☆)が「狂ってる…」とこぼす

対して、れいかちゃんが「ちがう」と


あいつはもう次のゲームを始めてる。


ハスミンはそれを聞くと笑って



magnificent !



ぞわ~~~っと。

ハスミンはタデを自らの正義に反したから殺した。タデを殺したことをばれないためにミヤを殺し、ミヤの殺しをばれないためにまた生徒を殺し、それを肯定する状況を作るために校内の生徒みんなを殺して架空の惨殺事件を起こした。そしてそれは失敗した。じゃあ裁かれないためにはどうするか。

精神異常者だから責任能力がない。だから裁かれないっていう流れが今の社会にはあって、ハスミンはまたやり方を変えて裁きから逃げる。れいかちゃんはそれに気付いた。だからgoodでもgreatでもなくmagnificentと。

ラストシーンはハスミンが笑いながらフラフラとリズムを刻んでモリタートをバックに歩いていく。落ちて死んだはずのミヤにカメラ近づき、せんせい、とこぼしたところでとぅーびーこんてぃにゅー。

げんなりである。


この監督もキチガイだと思うさ。グロシーン明るく描くの上手過ぎ。過去の相棒のところとか、それまで薄暗いシーンばかりだったのにいきなりキラキラで色がいっぱいで、一番鮮やかなのが緑の中を跳ねる赤なんだよ。血なんだよ。血を綺麗に見せてくるんだよ。なんかすごい疲れたなぁあそこ。
柴原を殺すシーンも笑わせてきたんだよ。死ぬのに。ただの惨殺なのに。そして生徒の惨殺のBGMとあの明るさ。

ハスミンでもうひとつ。学校祭用に生徒が作った置物というか、なんというか。ハスミンは生徒を追い回して殺していくんだけど、それによって倒れた置物をきちんと立てるシーン。あそこが印象的。なんなんだろう。やっぱ共感がないんだよなあというか、作られたものは大事にするっていうか、ものと人が区別ついてないっていうか。うまく言えないけど。あのシーンも異常さが際立ってて良かった。



なげえ……とりあえず満足。