8月31日の明け方
私の大切な太陽“ガイア”が虹の橋へ旅立ちました
14年と4ヶ月6日間
私と一緒に過ごしてくれました
数え切れないくらいの無償の愛をくれました
ママンはあなたと会えて幸せでした
ありがとうありがとう
亡くなる1ヶ月前の凛としたガイア
ガイア君は
ずっと治療していた慢性腎不全で亡くなったのではなく
肺の病が原因でした
この病気に気づいたのが遅すぎたようです
慢性腎不全はドクターも驚くほどに初期の数値まで回復
していたのです
今更悔やんでも仕方ないのですが
7月下旬から、声が出来なくなって鳴かなくなり、息や胸を
苦しそうにしている時に・・・
別の病気に気づいてあげられていたら・・・・と思うと
悲しくてしかたありません
8月に入ってから
彼はいつでも逝く用意があったのでしょう
亡くなる2週間前あたりから
苦しくて横になっている時でも、私が話しかけ始めると
顔をあげて正面からじっと最後まで聞いてくれました
今までに見たことのない思慮深い瞳でじっと見てくれました
その時私は
今まで沢山もらった愛への感謝の気持ちとともに
「これ以上無理はしないで良いよ~ママンは大丈夫だからね」
と何度も何度も伝えました
そして
私が出張に出かけて2日目の朝
入院している病院で一人で旅立ちました
どこまでもママンを悲しませないような
親孝行な息子でした
葬儀の時にいただいた自然に生息していた
月桃です
虹の橋へ旅立つにふさわしい
山懐にいだかれた盆地の現世とは思えない
別天地にその葬儀社はありました
道を山鳩があるいています
鶏が自由にそこここにいます
山羊がのんびり草を食んでいます
野生の木や草がのびのび育っています
このペンダントにはガイア君の遺骨が入っていて
寝るときもどこへ行くにもいつも一緒です
葬儀の時にいただいた詩
私はこの詩に救われた気がします
虹の橋
天国のほんの少し手前に「虹の橋」と呼ばれるところがあります
この地上にいる誰かと愛し合っていた動物は死ぬとそこへいくのです
そこには
草地や丘があり彼らはみんなで走り回って遊ぶのです
食べ物も水もたっぷりあってお日様はふりそそぎ
みんな暖かくて幸せなのです
病気だった子も年老いていた子もみんな元気を取り戻し
傷ついていたり不自由な体になっていた子も
元の体を取り戻すのです
・・・まるで 過ぎた日の春のように
みんな幸せで満ち足りているけれどひとつだけ不満があるのです
それは自分にとっての特別な誰かさん残してきてしまった誰かさんが
ここにいない寂しさのこと・・・
動物たちはみんな一緒に走り回って遊んでいます
でもある日・・・その中の1匹が突然立ち止まり遠くを見つめます
その瞳はきらきら輝き体は喜びに震えはじめます
突然その子はみんなから離れ緑の草原を走りはじめます
遠くそれは遠く飛ぶように
あなたを見つけたのです
あなたとその友は再会の喜びに固く抱きあいます
そしてもう二度と離れたりしないのです
幸福のキスがあなたの顔に降そそぎ
あなたの両手は愛する友を優しく愛撫します
そしてあなたは信頼にあふれる友の顔をもう一度のぞき込むのです
あなたの人生から長い間失われていたけれど
その心からは1日も消えたことのなかったその瞳を
それからあなたたちは一緒に「虹の橋」を渡っていくのです
虹の橋のたもと
けれど動物たちの中には様子の違う子もいます
打ちのめされ飢え苦しみ誰にも愛されることのなかった子たちです
仲間たちが1匹また1匹とそれぞれ特別な誰かさんと再会し
橋を渡って行くのを羨ましげに眺めているのです
この子たちには特別な誰かさんなどいないのです
地上にある間そんな人は現れなかったのです
でもある日彼らが遊んでいると橋へと続く道の傍らに
誰かが立っているのに気づきます
その人はそこに繰り広げられる再会を
羨ましげに眺めているのです
生きている間彼は動物と暮らしたことがありませんでした
そして彼は打ちのめされ苦しみ誰にも愛されなかったのです
ぼつんとたたずむ彼に愛されたことのない動物が近づいていきます
どうして彼はひとりぼっちなんだろうと不思議に思って
そうして愛されたことのない者同士が近づくと
そこに奇跡が生まれるのです
そう彼らは一緒になるべくして生まれたのでした
地上では巡りあうことがえきなかった
特別な誰かさんとその愛する友として
今ついにこの「虹の橋」のともとでふたつの魂は出会い
苦痛も悲しみも消えて友は一緒になるのです
彼らは友に「虹の橋」を渡って行き
二度と別れることはないのです
雨降り地区
こんなふうに幸せと愛の奇跡に満ちている「虹の橋」の入り口に
「雨降り地区」と呼ばれる場所があります
そこではいつもシトシト冷たい雨が降り
動物たちは寒さに震え悲しみに打ちひしがれています
そうそこに降る雨は残してきた誰かさん
特別な誰かさんの流す涙なのです
大抵の子は半年もしないうちに暖かい日差しの中に駆け出して
仲間と戯れ遊び楽しく暮らすことができます
ほんの少しの寂しさと物足りなさを感じながらも・・・
でも
1年経っても2年経ってもずっと「雨降り地区」から
出ていかない子達もいるのです
地上に残して来てしまった特別な誰かさんがずっと悲しんでいるので
とてもじゃないけれどみんなと楽しく遊ぶ気になれないのです
地上に残してきた誰かさんと同じ辛い思いをして
同じ悲しみに凍えているのです
死は全てを奪い去ってしまうものではありません
同じ時を過ごし同じ楽しみを分かち合い愛し合った記憶は
あなたの心から永遠に消えることはないのです
地上にいる特別な誰かさん達の幸せと愛に満ちた想い出こそが
「虹の橋」を創りあげているのです
ですからどうか別れの悲しみにだけ囚われないでください
彼らはあなたを幸せにする為に神様からつかわされたのです
そして何よりも大事な事を伝えにやってきたのです
命のはかなさと愛おしさを
束の間の温もりに感じる慈悲の心の尊さを
その短い生涯の全てを以って教えてくれるのです
癒えることのない悲しみだけを残しに来るのではありません
思い出してください
動物たちが残して行ってくれた形にも言葉にもできない
様々な宝物を
それでも悲しくなったら目を閉じてみてください
「虹の橋」にいる彼らの姿が見えるはずです
信じる心のその中に必ずその場所はあるのですから・・・
~虹の橋にいるガイア君へ~
ママンは残されて寂しがっているムーン君を早く明るく
無邪気なムーン君に戻して一緒に笑える日が来るように
頑張るよ~だから安心してそこで皆とジル君と
遊んで待っててね♪
ママン