暑い暑い💦というと、

もっと暑くなりそうな日に、日本青年館ホールへ。

聖乃あすか主演

『Liefie（リーフィー）－愛しい人－』を

観劇してきました。

汗だくになりながら、

涼しい会場では、寝るかと思ったけど

大丈夫でした。でも隣の人は時々寝てたな。。

公演解説もろくに読んでなかったけど

舞台はオランダだから、ミッフィーカラーなの？

舞台セットは椅子が歪に組まれた積み木のよう。

とても、凝っているのだけれど、

私には最後まで椅子の意味がわからなかった。

→後から意味に気づかされる

ストーリーは、特に「出来事」が

あるわけではなく、

心に傷を持った、ミラとレオが

人との関わりの中、優しさに包まれて

居場所を取り戻す話？かな？

主人公ダンは聖乃あすか。

聖乃あすかといえば、何故か、「ぼのぼの」を

想いだし、夫曰くふんわり王子な

彼女ならではの作品だと思う。

ひたすら優しいけど、実は独占力は人一倍。

中国ドラマによく出てくるキャラのようだけど、

違うのは喧嘩に弱いことかな😅

人が笑顔になれる言葉、

嬉しくなる言葉を紡げる人。たぶん。

でも、あの新聞社は、そんな連載しても

採算は取れなさそうな緩い会社と思う・・。

ヒロイン、ミラに七彩はづき。

ちょいと地味かな。

男二番手役のレオに侑輝大弥。

両親がいなくて心に闇を抱えるレオと

交通事故でやはり親を亡くしたミラだけ、

椅子にずっと、座っていないことに

気づいたのは、私じゃなくて夫でした。

新聞社の人達や、カフェに来る人たち、

意味もなく、ポンポン椅子に座る。

なのに、レオは

新しくできた本屋のブランコにすら

座ろうとしない。

最後、胸のうちを明かし、

友達と親代わりができたレオ。

そのキッカケを作ったのは、主人公ダン。

そのダンがようやく愛する人の過去と

向き合うことで、やっぱり居場所を

取り戻すミラ。

歪んだ椅子たちは、過去の悲劇によって

当たり前の世界が壊され、居場所を失った

被害者たちの世界観を現してるんじゃないか。

という、夫の解釈により

全く意図に気づいてなかった私には

凡策に思えたけど、演出の意図に気づくと

なかなか、練に練られた作品なんだな。

ダンとミラの関係性も、

お互い想い合ってるのに、先に進めない。

お祭りでのやり取りも、君たち中高生か？

ってツッコミたくなるけど、

それも、大人になり切れないという

演出なのか？

そういう細かい設定と、

フィナーレの中継ぎとか、斬新な役割を

担っていた組長美風舞良の役どころは

面白かった。

生駒先生は、同じく女性演出家である

指田珠子や栗田優香に比べると

ちょいと主張が分かりにくい感じがするけど

伝えたいメッセージがあり、

細かく考えられた演出は確かなので

独りよがりにならなければ、やっぱり

優秀な若手演出家だと思うし、

何より、世界観とかキャラとか

完全オリジナル作品創れることは、

なかなか凄いことだと思います。

だけど、私のような凡庸な人間にも

もっと、わかりやすく気付けるような

派手さというか押し出しが欲しいです。

掴みどころが、なかなか難しい。

フィナーレ冒頭の娘役たちだけの群舞が良き。

赤と黒で、ドレスではない

裾広がりのパンツスタイルの衣装と

デュエダンの緑の衣装が秀逸で、

ラスト、お祖父ちゃんの一樹千尋が

エスコートしながら、七彩はづきが

ウエディングドレス衣装で登場したときは

ちょいとウルっときて、

白タキシード姿の聖乃あすかが眩しく、

なかなかニクイ演出。

花組の下級生たちが名前もよくわからないけど

子役ヤン演じた初音夢ちゃんが

とても上手でした。

花組の下級生たちの、コーラスも

なかなか良いと思ったけれど

群舞がちょっと揃わないよね。特に男役。

これは、私の穿った感想ですれけど、

センターで踊る聖乃あすかの魅せ方が、

前トップスターの柚香光を真似てるように

感じました。

ちょっと周りと違う動きをするというか、

なんというか。。

でも、それは柚香光だから、であって

聖乃あすかは聖乃あすか自身に合った

彼女自身が輝ける在り方をもっと、

考えた方が良いんじゃないかと思いました。

そういえば、この物語によく登場するココア。

ココアといえば、森永・・・ではなく

バンホーテンが、オランダメーカーだから

ココアなんか？

気づいたら佳作、気づかなかったら凡作