自分が産んだ子供の責任を、母親はどうとればいいのか。
特に、よくない子供を産んだ場合。
その子供が周囲から嫌われて、果ては犯罪まで起こしてしまうような子供を産んでしまったら。
いったい、どうやって母親はその責任をとるのか。
子供を殺して自分も死んでしまえ、と思われることも少なくない。
子供が犯してしまった罪のいろいろを、子供と一緒に背負って生きるのか。
そんな子供が罪をおかさないようにすることが、もっとも社会が望む母親のとるべき責任である。
子供を産んだ母親は、死ぬまでそういう心構えで、自分の子供の面倒をみていかなくてはいけない。
そこを放棄している母親に対して、そこを放棄しないように説得し続けるべきである。
そして、そうし続けている間に、自分自身がおかしてきた罪のいろいろに気づかされたりもする。
それと同じ事を自分の子供がやっているんだと気づかされたりする。
そして、子供がおかした罪を、自分の責任にしたところで、子供はずっと罪をおかし続けることにかわりはない。
ひとつの命をこの世に生み出す責任というのは、大変に大きなものである。
結婚して、子供を出産するのは女性であるなら誰しもがやっている当たり前のことであるけれど、そこには大変に大きな責任がともなうということを自覚しなくてはいけない。
その責任を、母親がとれていないから、子供たちは自分たちが子供を生み出すことを躊躇するのかもしれない。