オウム真理教による地下鉄サリン事件と同様の事件をあげるとするならば、殺害の動機が不明であるような残忍な殺人事件や通り魔大量殺害事件などである。
これらの犯罪も、おそらく地下鉄サリン事件をおこした犯罪者たちと同様の背景をもつ人物の犯罪であると思われる。
つまり、望まれずに生まれてきて、自分を否定され続け、社会から排除された子供。
こういった子供による犯罪である。
たとえば、こういった子供が一般社会において殺人などの現実的に法に触れるような犯罪をおかしてしまうことにも、なんらかのきっかけがあるのか。
前から人を殺したいと思っていた子供が、なんらかのきっかけによって実際に人を殺害してしまう。
こういった場合のなんらかのきっかけとはいったいなんであるのか。
たとえば、こういった子供が実際に殺害した人物をみたとき、この子供とは直接的な関わりはなくとも、この子供の周囲にこの人物を殺害したいと思っていた人物がおり、その人物が子供に実際に殺害におよばせるようななんらかの行動を起こした。など。
つまり、この子供は、ある人物にとって殺害したいと思っている相手を殺害するという犯罪に利用された。ということになる。
こういった観点から犯罪をおこした子供の周辺を調査してみると、別の真実が見えてくるかもしれない。