新上司は引き籠もり 

 

“安心してください!”

そんな一言を新しい上司は繰り返した。

 

勤務場所を関連企業の建物に移転するを聞いたその日、私たちは新しい上司が着任することを聞いた。

ただ、兼務で事務所には常駐しないとのこと。(一抹の不安・・・)

急な移転に、なぜいま? と疑心暗鬼な私たちに、遠隔会議のTV越しに“安心してください! 守りますから!”。

なんの根拠もなくそう言う姿を見た私たちは“安村か!?”と声を失い顔を見合わせた。

 

3つの可能性

勤務場所移転の目的が判らない状況は、私たちに支店存続の不安を抱かせるに十分でした。

もしかして、支店は廃止!? いや、関連企業に統廃合!? いやいや、関連企業を吸収合併!?

不安は増すばかりでした。

 

登場は引越の日

新上司・安村が支店に出勤したのは引越の当日の昼。着任の挨拶もそこそこに、“会議があるので失礼!”と旧事務所に早々引き籠もり、私たちとの打ち合わせもなく夕刻帰京の途へ・・・。

何しに来たの?と私たちの頭は・・・。

着任から間もなく半年。いまだ取引先への挨拶周りはされていない・・・・・。

 

私たちを守る上司ではないことを薄々感じた一日だった。