
ほかにつけようもないタイトル、ということになる。
テレビの型はひとつの時代の変化の目安になると思うが(「寅さん」だと少し古い型のテレビを置いたという)、ここではかなり長いこと同じ型のテレビが置きっぱなしになっている。
二十年以上の歳月をなんなら空費したとも言えるかもしれないが、これを評しにくくしているのは作り手が患者(診断を受けたわけではないからそう言うのは本当は変だが)の肉親というところから来る倫理的問題、というよりデリケートの問題に触れたくない観客の側の警戒感に訴えたと思うのは考えすぎだろうか。
後記 精神科医の故・中井久夫氏の著者に「こんなとき私はどうしてきたか」というのがあるのを知り、中井氏が統合失調症にどう対するかについて医療者や看護師に実践的にレクチャーしたものだという。読んでみたい。