
オール日本人キャストだがエンドタイトルを見ていたら、日本のほかフランス、ベルギー、スペインの合作で、他にもいくつかの国名が見えた。
ニューヨークを除いてすべて日本のシーンで、セットの考証、質感、光の感じなど申し分なくリアリティを出している。
タイトルのレイブンRaven=鴉と聞いてエドガー・アラン・ポーの詩「大鴉」の原題を思わないわけにはいかず、実際窓から入ってくるなど、通じるところはある。あまりあからさまに象徴的にならないように留意しているくらい。
ちなみに鴉は英語をしゃべります。
ポーの詩は死んだ恋人をうたっているのだが、実際写真家・深瀬昌久にとってモデルの洋子(瀧内公美)はミューズだったということか。その一方で鴉は昌久に刺さった棘である父親の助造(古舘寛治)の象徴でもある。
浅野忠信が父親ゆずりのアル中でタバコもふかしまくる。助造は四十までに一人前にならなかったら死ねという意味のことを息子に吹きこむ毒親で、そういうおまえは何だと代わりに言い返したくなる。
浅野忠信の絵↓
