シリアス。多分またED後というかEDのif話っぽいです(爆)どうしてもオロチを受け入れられない京様にオロチは…。バッドエンドです。それにしても他含め、とにかく触るのが好きなオロチばっかだな…何故なんだろうか…(永遠の命題w)そしてタイトルは本来であれば甘々か闇落ち話で使う予定でした(我ながら極端w)
あ、説明こんなんですがバッドエンドです。大事なことなので(ry
2019.4.1.
一部箇所を修正及び変更しました。
「もう少しで、世界が、人の世が終わる…」
オロチは独り言のように呟いた。
オロチと京は対峙するかのように立っている。その光景は全世界に二人きりしか存在しないと思わせるかのようだった。
「オロチ一族も、そなたら三種の神器の二人でさえも、もうおらぬ」
「…最後は俺だな」
京は観念したかのような表情をする。これまでの激戦で立っているのがやっとの状態なのと、いくら三種の神器とはいえ一人ではオロチの封印は絶対的に不可能なものだった。京の側に瞬間移動したオロチは傷だらけの京を見据えて一言で現実を肯定する。
「そうだ」
オロチが言うと、京はその場で静かに膝をついた。もう強がって牽制する必要もないし、これ以上は立っていられないとばかりに身体が訴えている。やれるだけのことはやった。そして神には敵わなかった。今まさに命を懸けて償う時がきたのだ。
「八神と神楽はあの世で俺を待っていてくれてるのかな、か…」
京の心をオロチが読む。京は驚きもせず、薄い苦笑いを浮かべるだけだった。オロチは京の目線に合わせるかのように膝を曲げる。そして傷が無数にある京の頬に触れながら問い掛けてくる。オロチの手には少量とはいえ頬の傷口から出ている京の血が付いた。
「死ぬのが、怖いか…?」
「…怖くないと言えば嘘になるが、きっと八神と神楽がいるさ。だから…」
「もし、いなければ?」
「そんなの、前向きに考えるしかねえ…って、死ぬのに前向きも後ろ向きもねえか」
はは、と軽い笑みを浮かべる京の表情は何故かオロチにはとても淋しく見えて仕方がなかった。不意にオロチの顔がどことなく切な気な表情になる。その、あまりにも微かな変化に京は気付くはずもなかった。
「さあ、もういいだろ?あまり時間がかかるとビビる気持ちが大きくなっちまう」
「我と…」
「?」
「我と、世界を再構築せぬか」
京にはオロチが世迷い言を言っているのではないかと思った。目を丸くした後、乾ききった表情でオロチを見る。
「冗談はよせ。…聞き間違いかと思ったぜ」
「冗談などではない」
「命乞いでもしてもらいたいのか?」
フッと京は笑う。その心境は悟りの境地にも似たものだった。オロチは京の頬に触れた後、顎に手を添える。虫の息同然の京は特に身動ぎすることはしないものの、瞳には敗北は認めているが決して屈することはしないという強い決意が静かに見えた。その心境を感じた上でオロチが告げる。
「その気丈且つ高貴な魂…殺めるには惜しい」
「今更何言ってんだよ」
オロチは自分と話をしたいがために敢えて長引かせているのではないかと京の心に疑問が生じる。オロチは相変わらず淡々と話してはいるが先程まで対峙していた時の殺意はなかった。
「元は我の一部であった存在…」
「そんなの、どうだっていいさ」
「京、生きたいとは思わぬのか?」
「思いたいし、今でも思ってる」
「ならば…」
「けど、世界を無くしちまいたいとは思ってねえ」
「無くすだけではない。再生するのだ」
「愚かで嫌いな人類を滅ぼして、だろ?」
「根絶させようとは思っておらぬ」
「わけわかんねえ…もう疲れた」
「そなたが…そなたが我と共に再構築すれば、我は新たな可能性を人に見出だせることができるやもしれぬ」
「…それは絶対じゃねえだろ。俺がここまでなのは絶対だけど」
オロチの真意はわからないが京にとってはこれ以上、話すのは無駄だったし、話す気力も失いつつあった。京が膝をつくのをやめて横たわろうとした時、不意にオロチが抱き留める。京は驚くことはせず、おかしいとでもいうようにハハッと笑った。それでもオロチは尚も京を説得するように話を続ける。
「…どうして、それ程までに死に急ぐ」
「結果だから、しょうがねえだろ。それにもう…ジタバタしたくねえんだよ…」
「最初から…もし、最初からこのように話し合っていれば良かったのか…?」
オロチの疑問に京は違和感を感じた。オロチがこのようなことを言う事自体が不思議でならないが、それも今となってはどうでもいいと思う。
「…わかんねえ。かもしれねえし、変わらなかったかもしれねえし…」
京はそう言って、傷付いて疲れきった身体を休ませるように目を閉じる。まるで、これから訪れる死だけを迎えるような京を見てオロチは言いようのない虚無感と喪失感に襲われた。そして、この感情がどこからくるのかオロチ自身も分からなかった。
おそらくは、かつて自身の内から出でた存在であるからなのだろう。オロチがどんなに京と声を掛けても京はもう答えることはしなかった。
そうして繰り返して、どれ位の時が経ったのだろうか。既に京の身体は冷たくなっていたがオロチは抱き留めたまま、自身の腕の中で息絶えた京を見ることをやめはしなかった。いつしかオロチの両目から血のように赤い涙が止めどなく溢れては流れ、京の頬や首を徐々に染めていく。
オロチは何も言わなくなった京を見据え、ようやく決心したかのように静かに告げる。
「京…そなたを…そなたと共に…」
オロチが言葉を放った次の瞬間には眩い光とともに巨大な八つの頭を持つ大蛇となり、京を静かに呑み込んだ。
大蛇は緩やかに自身の身体に落ちていく京を感じた後、天変地異を各地に引き起こす。世界の崩壊。それは終焉が幕を開けた滅亡への始まりだった。
「そなたと共に世界を滅ぼす」
end
あ、説明こんなんですがバッドエンドです。大事なことなので(ry
2019.4.1.
一部箇所を修正及び変更しました。
「もう少しで、世界が、人の世が終わる…」
オロチは独り言のように呟いた。
オロチと京は対峙するかのように立っている。その光景は全世界に二人きりしか存在しないと思わせるかのようだった。
「オロチ一族も、そなたら三種の神器の二人でさえも、もうおらぬ」
「…最後は俺だな」
京は観念したかのような表情をする。これまでの激戦で立っているのがやっとの状態なのと、いくら三種の神器とはいえ一人ではオロチの封印は絶対的に不可能なものだった。京の側に瞬間移動したオロチは傷だらけの京を見据えて一言で現実を肯定する。
「そうだ」
オロチが言うと、京はその場で静かに膝をついた。もう強がって牽制する必要もないし、これ以上は立っていられないとばかりに身体が訴えている。やれるだけのことはやった。そして神には敵わなかった。今まさに命を懸けて償う時がきたのだ。
「八神と神楽はあの世で俺を待っていてくれてるのかな、か…」
京の心をオロチが読む。京は驚きもせず、薄い苦笑いを浮かべるだけだった。オロチは京の目線に合わせるかのように膝を曲げる。そして傷が無数にある京の頬に触れながら問い掛けてくる。オロチの手には少量とはいえ頬の傷口から出ている京の血が付いた。
「死ぬのが、怖いか…?」
「…怖くないと言えば嘘になるが、きっと八神と神楽がいるさ。だから…」
「もし、いなければ?」
「そんなの、前向きに考えるしかねえ…って、死ぬのに前向きも後ろ向きもねえか」
はは、と軽い笑みを浮かべる京の表情は何故かオロチにはとても淋しく見えて仕方がなかった。不意にオロチの顔がどことなく切な気な表情になる。その、あまりにも微かな変化に京は気付くはずもなかった。
「さあ、もういいだろ?あまり時間がかかるとビビる気持ちが大きくなっちまう」
「我と…」
「?」
「我と、世界を再構築せぬか」
京にはオロチが世迷い言を言っているのではないかと思った。目を丸くした後、乾ききった表情でオロチを見る。
「冗談はよせ。…聞き間違いかと思ったぜ」
「冗談などではない」
「命乞いでもしてもらいたいのか?」
フッと京は笑う。その心境は悟りの境地にも似たものだった。オロチは京の頬に触れた後、顎に手を添える。虫の息同然の京は特に身動ぎすることはしないものの、瞳には敗北は認めているが決して屈することはしないという強い決意が静かに見えた。その心境を感じた上でオロチが告げる。
「その気丈且つ高貴な魂…殺めるには惜しい」
「今更何言ってんだよ」
オロチは自分と話をしたいがために敢えて長引かせているのではないかと京の心に疑問が生じる。オロチは相変わらず淡々と話してはいるが先程まで対峙していた時の殺意はなかった。
「元は我の一部であった存在…」
「そんなの、どうだっていいさ」
「京、生きたいとは思わぬのか?」
「思いたいし、今でも思ってる」
「ならば…」
「けど、世界を無くしちまいたいとは思ってねえ」
「無くすだけではない。再生するのだ」
「愚かで嫌いな人類を滅ぼして、だろ?」
「根絶させようとは思っておらぬ」
「わけわかんねえ…もう疲れた」
「そなたが…そなたが我と共に再構築すれば、我は新たな可能性を人に見出だせることができるやもしれぬ」
「…それは絶対じゃねえだろ。俺がここまでなのは絶対だけど」
オロチの真意はわからないが京にとってはこれ以上、話すのは無駄だったし、話す気力も失いつつあった。京が膝をつくのをやめて横たわろうとした時、不意にオロチが抱き留める。京は驚くことはせず、おかしいとでもいうようにハハッと笑った。それでもオロチは尚も京を説得するように話を続ける。
「…どうして、それ程までに死に急ぐ」
「結果だから、しょうがねえだろ。それにもう…ジタバタしたくねえんだよ…」
「最初から…もし、最初からこのように話し合っていれば良かったのか…?」
オロチの疑問に京は違和感を感じた。オロチがこのようなことを言う事自体が不思議でならないが、それも今となってはどうでもいいと思う。
「…わかんねえ。かもしれねえし、変わらなかったかもしれねえし…」
京はそう言って、傷付いて疲れきった身体を休ませるように目を閉じる。まるで、これから訪れる死だけを迎えるような京を見てオロチは言いようのない虚無感と喪失感に襲われた。そして、この感情がどこからくるのかオロチ自身も分からなかった。
おそらくは、かつて自身の内から出でた存在であるからなのだろう。オロチがどんなに京と声を掛けても京はもう答えることはしなかった。
そうして繰り返して、どれ位の時が経ったのだろうか。既に京の身体は冷たくなっていたがオロチは抱き留めたまま、自身の腕の中で息絶えた京を見ることをやめはしなかった。いつしかオロチの両目から血のように赤い涙が止めどなく溢れては流れ、京の頬や首を徐々に染めていく。
オロチは何も言わなくなった京を見据え、ようやく決心したかのように静かに告げる。
「京…そなたを…そなたと共に…」
オロチが言葉を放った次の瞬間には眩い光とともに巨大な八つの頭を持つ大蛇となり、京を静かに呑み込んだ。
大蛇は緩やかに自身の身体に落ちていく京を感じた後、天変地異を各地に引き起こす。世界の崩壊。それは終焉が幕を開けた滅亡への始まりだった。
「そなたと共に世界を滅ぼす」
end